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結婚相手に求めるべきものとは

私の知り合いにめっちゃ美人で、どう見ても26歳くらいにしか見えないのだが、実年齢は35歳という女性がいる。

ちょっとした女優業の他に、固定収入もあるしっかり者。
若い時は相当モテただろう。ただ、いろんな男とラブ・アフェアーを繰り広げた結果、むざむざこの年になってしまったのは、彼女の見通しの甘さと言うほかないかもしれない。

そんな彼女もやっと焦りが出てきたらしく、私に泣きついてきた。
「年収が高くて高身長でカッコ良くて、若い男はいないか」と。
できれば同い年か、1、2歳上までがいいんだそうだ。「年下もオッケー」と、「ちょっと妥協したよ」と言いたげな口調でのたまっていた。

私は職業柄、婚活の現実を知っているから、「それは無理だろうな」と直感的に思う。しかし、とても美人だからもしかして?と思い、これまた知人のハイスペック男性数人に打診してみた。

彼らは30代で、自営業だったり、年収1000万円はゆうに超えるビジネスマンだったり、しかも見た目がよくコミュ力も高い婚活中の男性たちだ。

「年齢がネックですね。すごくお綺麗だけど」

”きれいはきれい。でも、年齢が気になるから、会っても無駄。”

紹介した男性、全員が同じような断り文句を口にした。
案の定だし、絶対こうなると思ったけど、やはりがっかりくる。

彼女がもし、あと5年はやく活動していたら・・・
きっとデートくらいはしてくれたに違いないのだ。会えさえすれば、可能性はある。せめて32歳だったらと悔やまれてならない。

結婚相手探しは、男性も一球入魂。
本命になり得る女性を出会いの段階から厳選しているのだ。
たかが5年、されど5年。数年の差が、こんなにも運命を狂わせる。

「あなたは美人だから、条件を変えれば会ってくれると思うよ。もっと年上の人とかどう?あとは、年収下げるとか・・・そこまでハイスペックじゃなくても、よくない?」

「うーん・・・でも見た目が好みじゃないと、好きになれないから。40歳以上っておじさんじゃん。年収も、いつもそのくらいの人と付き合ってきたし、下げたくない。」

若くないという意味では人のことを言えないし、若い時に付き合ってきた男のレベルは、今は関係ないんですよ・・・あなた35歳でしょう・・・

そう思ったけど、言わなかった。だって彼女はお客さんじゃない。

「そうだよね、結婚相手だもんね」というと、彼女は無邪気に笑った。これから待ち受ける運命を知らない幼子のようで痛々しかった。

こうして彼女は、これからもきっと、周りの人から優しい言葉をかけられ続けていくんだろう。
現実を突きつけてくれる人なんて、リアルには殆どいない。
そんなことして嫌われたくないから。

耳触りのいい、夢のある言葉にまみれて婚活道中を征く彼女が、そのどこかで、理想通りの男性に出会えることを、私は切に願っている。

理想のパートナーにスペックは必要なのか

正直、彼女はこれからだって、いくらでも結婚できると思う。

「婚活市場で需要が全くない」人間は、実はほとんどいない。

結婚相談所でマッチ傾向を見ていても、たとえどんな人でも、最低1-2人からはマッチング希望が来るものだ。

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