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私の漫画現場②〜トーンについて〜

前回の私の漫画現場では、手描きで漫画の制作する上で使うインクとベタ塗りの際に使う筆の紹介をしました。

今回は、トーンについて書きたいと思います。

トーンなんですが、私はできるだけトーンを使わず“ペン入れとベタ塗りだけで絵をもたせる”描き方で漫画を描いていました。
というのもトーンを買ったことがある人はわかると思いますが、とても高いです。だいたいトーン1枚辺り300~500円代です。
漫画絵に色塗りの様にペタペタと貼ると1作品辺りトーン代だけで5000円程かかったりする場合もあります。そう考えるといかにデジタル作画が継続的に漫画を描く人にとって費用削減になることがわかると思います。

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私は、漫画を描いていて思ったことですがトーン代をできる限り抑えたいならペン入れに入る前に作画の計画を立てるのが良いです。

鉛筆の下書きからペン入れをし消しゴムをかけるとかなり絵の印象が変わると思います。一気に絵力がダウンするという現象がおきます。これにショックを受けたことがある人はたくさんいらっしゃると思います。
私も未だにこの現象に悩まされています。

この闇から脱するには、「かけ網・ベタ塗り・トーン張り」のパワーバランスを自分で理解することです。

パワーバランスの順番は、
かけ網→トーン張り→ベタ塗り
で、右にいくほど強くなります。

かけ網は思いのほか絵力が出にくいです。かけ網の量が多い作画をすると体力も使います。私はベタ塗りとトーン貼りを上手に使うと満足いく絵に辿り着きやすいです。

しかしベタ塗りはパワーが強すぎて多用しずぎると平面的な絵になるので注意が必要です。
色分けをするつもりでかけ網・トーン・ベタを使うと上手くいくと私は最近思いました。

話がトーンではなく作画について流れてしまったので話を戻すと私が“トーン貼り”で使っているオススメ道具は、

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ただのカッターナイフではなくOLFAのデザインナイフです。
普通のカッターよりも丸みのある部分を綺麗に切ることができますので、オススメしたいです。細かい部分切ることを目的としてカッターナイフは作られていないので使いづらいと思います。
その面デザインナイフは切り絵などに使われているのでトーン貼りに適していると思います。
トーン削りも刃の裏側を使って簡単にできます。

肝心のトーンについてですが、私は誰かから教わった訳でもオススメされた訳でもなく画材屋さんにいって自分が使いたいトーンを買っているので、これといって言いたいことがありません。
ですが、トーン貼りをアナログでやりたいのならLOFTや画材屋さんに行き実物を見てイメージすることをオススメします。

今回はトーンについての記事を書きました。
また新たにお伝えしたいことが出た時に記事を書きたいです。

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