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バッグお直し記録

中古屋で買ったボロボロのmarimekkoショルダーバッグをざっくり直した備忘録。


経緯

黒い鞄が欲しかった。現在使っている、しまむらで980円で購入した黒いショルダーバッグは使い勝手がよく重宝しているが、例えばママ友の家にお邪魔して「バッグかける?」みたいなやりとりの時に私だけしまむらだった瞬間なんかはマンモスはずかピー!って感じだった。高級ブランドのシャンネルとかビットンとかじゃなくていいから、しまむらじゃない鞄が欲しかった。
コツコツ貯めたお小遣いで、ずっと大切だったけれど手放したVivienne Westwoodのヤスミンバッグを買い戻そうかな、と思ったら、夫に「えぇ…この値段でこれ買うの…」と言われ、別にええやん!と思いながらもまぁ安い買い物じゃないし、と思い、とりあえず自宅にあるmarimekkoのショルダーを直すことにした。

材料、準備したもの

・marimekko Magneettilaukkuショルダーバッグ

地元の中古屋で3000円前後で売られていた。
状態はあまり良くなかったが、大抵のものは直せると思い込んでいるので、元値から考えてもお得だし購入していた。

・布用ボンド

ほつれている部分の補強と、ほつれ止めに塗りたくる。ハケみたいな部分が使いやすかった。アイロンですぐに固まるのも良かった。はみ出たり誤って付着した部分を落とすのがちょっと大変だった(お湯で洗濯してふやかしてからこすり落とす)。

・染め直し用スプレー塗料

今回、部分的に染めたくない場所があるため、スプレータイプの塗料を使うことにした。バッグに対して1本まるまる使い切った。

・裁縫道具(針、刺繍糸ほか)

ほつれた場所を繕うのに使う。刺繍糸は3本取りで縫った。

・ボジョレーヌーヴォー

酒を飲みながら作業することで、気分を高め、作業効率を下げる。

作業の流れ

①バッグを洗う

ズボラなので手洗いなどせず、ネットに入れて洗濯機でガンガン回す。シワだらけになった。多分手洗いのほうがいい。

②ほつれている箇所をカットする

底の角、ほつれている糸くずを…
ばっさりカット!

カットし終えたら、切り口に布用ボンドを塗り、ほつれを留めておく。

③布地の補強

バッグを裏側にし、底辺の角に補修布を貼って穴を塞ぐ。
息子が履いていたボロボロのジャージの、裾の部分を使うことにした。折り返してあるので厚みがあり丈夫、ジャージなので伸縮性がある。

裾の折り返しを切り出す。
他の部分は大掃除用のウエスに
布用ボンドで貼り、アイロンで固める。
ミトンを着用し、手で下から押さえた

ボンドで貼った後は糸で縫いつけておく。ボンドが思ったより固くて、針を通すのが大変だった。指にぶすぶす刺さる。この作業が1番痛くてツラかったが、がっちり補強することで100人乗っても大丈夫なmarimekkoになると思う。

表側に返すと、とりあえず穴が塞がっている状態。ボンドで固めたので、糸のほつれも止まるはずだ。

ジャージの補修布を貼って乾いた状態
ボンド汚れがちらほら。後ほど洗濯して落とす

この状態で置いておいたら、夫に「これ使うの…?バッグ、Vivienne Westwoodかボロかって、両極端すぎない?丁度いいのはないの?」と言われた。まだ完成じゃないよ。ボロて。

④表側を繕う

確かにこのままだとボロボロなので、表側から穴を塞いでいく。補修布もかませることで、さらに強度をあげていく。
当初は「ダーニング」という手法で直していく予定だった。

しかし、このダーニングという方法だと、今回縫う位置に対して横糸を張るのが少々難しかった。細かく分ければできなくもないが、なるべく手間をかけたくなかったので、今回は細かいかがり縫いで繕うことにした。

いい感じ
目立たなくなってきた

やはりボンドが固いため、針の抵抗で手が痛くなる。指ぬきがあると少しも違うのだろうが。指ぬき買おうかな。

⑤スプレーで染める

いよいよ染めです。
まずはもう一度、バッグを洗濯しておく。油汚れなどが残っていると、うまく染まらない場合があるらしい。
乾いた後、しっかりめにアイロンをかけてバッグの形をパリッと作っておいた。

この染める作業に関しては、こちらのブログを参考にさせていただいたため、特に何も工夫することなく安心して作業できた。ありがとうございます。全く同じバッグだったのでめちゃくちゃ参考になりました。

やるか〜

染めたくない部分をマスキングしていく。ズボラなので、そこらへんに置いてあった無印良品のマスキングテープを使った。

スプレーはブログで紹介されていた「染めQエアゾール」。いちばん小さい(細い)サイズ1本、ちょうどまるまる使い切った。換気してもガス臭くなるので、風のない日に外で使うのがいちばん良いと思う。ちょっと試して、すぐに庭に移動して作業した。

バボァ〜〜!っとスプレーして乾いたら完成。
なんか肝心の作業中の写真がなくてごめん。手が2本しかないもんで…。
今回はバッグ本体のみを染め、ヒモの部分は染めなかった。肩の摩擦での色落ちが心配だった。

スプレー缶の説明には「30分程乾かす」と書かれていたが、色落ちが心配なので、半日はそのままにしておいた。

半日くらい乾かした。完成。
穴の繕い、よく見ないと分からないよね?多分…
こう見ると…ちょっとアレだけど

いい感じになったのではないでしょうか。しかしながらよく見るとうまく染まってない箇所がちらほらあり、おそらく何か汚れが染み付いていたのではないかと思われる。今回使わなかったが、染める前のクリーニング剤として「染めQクリーナー」という商品があるということで、気になる場合はしっかりクレンジングしたほうが良いかもしれない。

総評

我ながらなかなか良い出来です。もうボロではないと思います。綺麗に直ったし、強度もしっかりさせたので、大切に使っていこうと思います。元値3万円ちょっとのバッグをだいたい10分の1の値段で使えるようになったので達成感があります。環境のためというわけではありません。SDGsのためではありません。すべては金だ。金とコスパのためである。
しかし、私はまだVivienne Westwoodを諦めてないからな。

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