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エッセイ:無能の振りは上手くやらないといけない

孫子の言葉に、「兵は詭道なり、故に能なるもこれに不能を示す」というものがある。いくら能力があろうとも、あんまりそれを自慢したり見せびらかしたりすると周りの反感を買って出る杭を打たれてしまうので能力が無い振りをするべし、といった意味である。

ただし、変に無能ぶると逆に反感を買うことがある。
例えば仕事で、完全に能力が自分より劣っていると思っていた相手が自分よりも高く評価され、大きい案件を任されるとする。
すると不当な評価が行われている気がするし能力がないくせに生意気なので叩く...という構図に発展することがあると思う。

能力を偽っていること自体がなんとなくバレているパターンも、うそをつかれているような気がするので心証が悪いだろう。

つまり、能力が無い振りをするにしても能力が無さすぎるほど、無い振りをするということではなくあくまで「能力がある!」と主張しすぎないということが大事なのだと思う。
能力が無い振りをする、ではなく謙虚な姿勢を貫く、という言い方にかえても良いかもしれない。時には能力のアピールも必要なタイミングもあるだろうし、謙虚な姿勢を貫いた方が良いこともある。

おわり


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