日記:2023/8/21 バイオre4とピクミン2、その二足のわらじ

バイオハザードRE:4とピクミン2をクリアした。ジャンルやリリースされた時代は違えど、いずれも現在まで続編が続いている人気タイトルであり、国内有数のゲームメイカーのAAA級タイトルである。

結論から言うと、どちらも極めて面白かったというのが率直な感想だ。
面白い、という言い方は抽象的であるが、つまり娯楽体験として最上級のものを味わった感覚だったという言い方が正しいと思える。


私は、国内外、規模やジャンルを問わず色々なゲームを浅く広くプレイしてきたが、常に、ゲームという媒体の、娯楽としての強度の担保の難しさを感じるのである。

ゲーム(特にこういうAAAタイトル)というのは、一人用の作品なら基本的に合計20時間とかプレイさせるのが常識みたいなところがあり、短すぎると、何千円も出して買ったのに、いや、子供からすれば年に二度しかないゲームゲットチャンスの大事なひとつを費やして購入したゲームが、こうもあっさりクリアしちゃったら物足りなすぎる😭 という事態になるし、長すぎると冗長になったりなんかプレイするのが心理的に重くてやらなくなってしまったりという事態になってしまうので、加減が難しいのだ。

それで、たぶん15時間から20時間くらいがちょうど良いとされているのではないかと思うのだが、それでも映画とかアニメとかに比べるとめちゃくちゃ長いのであり、しかも数日に分けてプレイするものだからナメ腐ったような程度の強度の作品は、十分に堪能されぬままどんどん積まれてしまうのだ。


その点、PvPみたいな、他のプレイヤーと対戦する形式であるとか、ガチャで射幸心を煽るソシャゲ的な形式のゲームは中毒性があって長時間のプレイに堪えたりするのだが、そういうのは退廃的で、概ねやればやるほど心が荒れていくし、友達とは仲が悪くなるし、金銭的に圧迫してきたりするわけだ。

そして対照的なPvP対戦ゲームというのは、互いの攻撃が理不尽にならないように、主人公のアクションはかなり制限せざるを得ないので、一人用モードがおまけみたいなチンケな出来にならざるを得ないというジレンマがある。

私としては、継続的な利益を出していかないと厳しい中小規模のメーカーがソシャゲを軸にするのはやむなしだと思うが、前述のゲームのメーカーである任天堂やCAPCONや、その他大規模なメーカーは、やはり一人用のゲームを作って欲しいのである。

一人用のゲームというのは、映画とかよりも能動的で没入できるし、対人バランス調整などという不毛なリソースをクオリティの向上のために投入できるし、なによりも映画的な心が豊かになるような体験に繋がりうるので、替えがききがたい娯楽コンテンツなのだ。


バイオハザードシリーズもピクミンシリーズも、根幹となる世界観やコンセプトがしっかりしているので、まずもって面白いのだが、
今回プレイした良作は、何よりも細部の作り込みが絶妙で執拗であり、私としてはそこが素晴らしいと思ったのである。

なんか、直感的に操作できるのである。この、直感的というのはたぶんかなり実現が難しくて、カメラの速度とか、キャラクターの動作のリアルさ、でも時にはカクっと非現実的に動いたり、敵も撃たれるためにわざとボサっとしていたり、しているのだ。

直感的であればあるほど没入感が増すのでこのあたりの追求は極めて重要だと思えるのだが、こういうゴールの無い調整というのは恐ろしいほど時間が掛かるのだ。

私はゲームは作ったことはなく、あくまでイラストレーターにすぎないが、細かな調整に終始していた時は一枚の作品が一向に書き終わらず、それこそ半年とかを要していた。(作業自体はそんなにしてないけど。たぶん一枚200時間くらい掛けたこともあった)。
今はもうなんかざっくり適当にするようにしたので、急げば大体4日くらいで完成する。

ゲームづくりは、恐らく何百倍も複雑な作業だろうから、それはもう大変に地道な努力の果てに出来上がったものなのだろうと思える。バイオハザードre:4はそれほどまでの完成度なのだ。まあ、プレイすれば理解できると思う。難易度調整からマップ構成、敵の配置や強さ、銃の種類なんかもすべてがちょうど良い。そもそもバイオハザードシリーズは大体どれもこういう完成度の高さを誇っている。プロデューサーが敏腕なのだろうか。


まあとにかくすごく面白くて満足というところだ。
今週発売するフロムソフトウェアのアーマードコアIVも大いに楽しみだ。昨今は一人用ゲームバブルである。

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