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大きな贈り物

私たちは両親からA, C, G, Tという4つのアルファベットで表現されるDNA(正確には塩基)を30億個ずつ、計60億個を受け継ぎました。この設計図を下に私たちは存在しています。髪の毛、皮膚、血などどこをとっても、何歳になっても同じ60億個の情報です(だいたい本当、少し嘘)。これをゲノムといいます。

人間のゲノムを本にするとどのくらいの量になるかというと、1ページ1,000文字(結構小さい)からなる300ページの本が20,000冊分になります。
ゲノム情報の活用は何年も前からいろんな試みがされています。すでに医療として取り入れられているコンテンツもあります。将来病気になるの可能性はどのくらいか、食べたらアレルギーが出る可能性はどのくらいか、最適な薬の処方が知りたい、ゲノム情報から予想できるかもしれません。

気になるのはお値段。一生に一回と思えば、手の出せる費用になりつつあります。それこそ大切な人へのプレゼントレベルかもしれません。でも安易に贈るとお相手に多大な迷惑をかける場合がございますのでご注意ください。みんながみんな「ゲノム情報を知りたい」と思ってるとは限りませんし、まして本にして贈ったら。。。

参考文献
鎌谷直之(2009)オンリーワンゲノム、星の環会。

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