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五月の三寒四温

寝具の話をしたい。

北陸の冬を、ダウンのかけ布団に、マイクロファイバーのふわふわブランケット&敷パッドという、最強のぬくぬくコンボで乗り越え、春になってもその組み合わせで夜を過ごしてきた。
暑さ寒さは、着るもので調整し、真冬は、もこもこパジャマを着こみ、暖かい日はTシャツ短パンで眠る。
これで、かなり快適に過ごせてきたと思う。

しかし、季節はめぐりて初夏となり、日々気温は上がり続け、この寝具の組み合わせでは、全裸で寝ても暑くなってきた。
冬用寝具を替えなくてはならない。

いろんなことが面倒になってきたら、それは老化の合図だとよく言われるが、まったくもってその通りで、私は、布団をダウンから羊毛に取り換えたり、敷パッドや毛布を、薄手の綿素材のものに替えることが、めんどくさくて仕方ない。
全てを外して洗って外に干し、布団も表裏まんべんなく陽に当て、押し入れの奥から夏用寝具を引っ張り出して交換し、カバーをかけてベッドにセットする、昔は大好きだったこの一連の作業が嫌で嫌で。
そんな面倒なことをするくらいなら暑い方がましだ、と不快に耐える方を選んできたのだが、昨夜ついに汗まみれで目が覚め、西川のふっかふかのダウンかけ布団に対して、負けを認めた。
……もう無理です。
すみません。
私が悪うございました。

そこで、今朝は気合いを入れて一連の作業をこなし、ようやくベッドの上の季節感と、実際の季節が一致した状態になった。
そうしたら、とたんに寒さが戻ってきたのだが、一体、これは何の陰謀なのだろう?
先ほどから、私は電気ひざ掛け毛布を下半身に巻き付け、上半身にはユニクロのダウンベストを羽織って、このnoteを書いている。

なんなの?
もう五月でしょ?
初夏でしょ?
同じ日本国内では夏日を記録しているところもあるんでしょ?
私、今日から、この薄い羊毛布団で寝るの?
もこもこパジャマは、夕方、押し入れの奥の衣装ケースに、引っ込んでもらったばかりなのだけれど。
これはもしかして、私が風邪でもひいて、熱があるってことなのかと、体温を測ってみたが、いたって平熱、地球の陰謀であることが確定した。

自然のすることだからって、ちょっとこれは許しがたい。
暑いのか、寒いのか、ちゃんと決めてほしい。
仕方ないので、今日はヒートテックの上下を着こんで寝ることにする。

**連続投稿476日目**

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