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【北陸ウミウシ日記】2023年9月7日 水温29~30℃ 水晶浜海水浴場→名子崎

このトップ画像を使わせていただくのも、久しぶりだ。
しばらく前から新しいウミウシに出会えず、しかも、このところお気に入りの水晶浜海水浴場の波が荒く、細かい砂が巻き上がってしまい、視界がよろしくない。
いつものウミウシにもなかなか会えずに、タコを捕まえたりして遊んでいた。
今日は、どうだろう?

台風の影響なのか、夏が終わってしまったからなのか、今日も岩場の外は荒れている。
しばらく魚を素手で捕まえるのに挑戦したりしていたが、ふと、半島の東側なら、ここまで波がないのではないかと気づいてしまった。

ソラスズメダイ

そこで、来た道を途中まで戻り、敦賀半島の敦賀湾側、地図でいうと「名子崎」のあたりでウミウシを探してみることにした。
海のはしごである。
入ってみると、陸に近いところは細かい砂が舞い上がって視界がよくないものの、岬の突端に近づくほど、岩ばかりになり、水の透明度も上がっていく。
これなら、もしかして?と岩の下をのぞき込むように探していると、見慣れたウミウシたちが、2時間粘ってようやく3体見つかった。

アオウミウシ
シロウミウシ
シラヒメウミウシ

ウミウシの季節は冬だと言われるが、この少なさにはびっくりだ。
昨年の今頃は、まだいろんなウミウシに会えていたのに。
2週間後、夫の古い友人がウミウシを見に来たいと来敦する予定で、私が案内役を務めることになっていたのだが、この少なさでは、当日見つけられる自信がなくなってきた。
うーん、どこならいるのかなあ。

それはそれとして。
この、あちこちに大量発生していたもじゃもじゃしたものは、何だろう?

写真でわかるだろうか。
裏側から見ると、吸盤のようなもので海藻にペタリとくっついている。
見るからにイソギンチャクでしかないのだけれど、イソギンチャクって岩に着生するものではないのか?
こんなに節操なく、いろんな海藻にくっついているイソギンチャクもいるのだろうか?

海中のシロツメクサの花のようでもあり、シラスを集めて作った細工物のようでもある。
一発逆転で、これがウミウシってことはないかなあと、調べているのだけれど、望み薄だ。
気になる。
ウミウシがいてくれないと、海の中の変なものに目が行ってしまって仕方ない。
全部ウミウシのせいだ。

**連続投稿584日目**


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