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離島の旅 4日目

4日目にしてようやくダイビング。

ガイドをお願いするショップは、名前で選んだ「あなたの清」というところ。

「あなたの清というからには、私の清なんだろうな」

と思ったら、本当に私の恋人なのか?と思うくらい手厚いケアをしてくださるお店だった。

何しろ、お客が私1人しかいないのに2人がかりで船を出してくださる。
その上、私がビギナーだからと簡単なポイントを選んでくださっていたらしいのに、一緒に潜ったガイドさんが「こいつは大丈夫そうだ」と見るや、臨機応変にルートを変更してくださる。
おかげで、今回初めて「ドリフトダイビング」という潮の流れにのって長い距離を移動するダイブを経験した。

初めてライセンスをとった石垣の海では、先生についていくのに必死で、周りの風景なんて
「なんとなく水族館みたいだったなー」
くらいの記憶しかない。

しかしここ座間味の海では、思い切り寄り道できる。

なんたってマンツーマンなので、私がふらふらと、面白そうなものに近づいて見ていても待っていてくださるのだ。

成長する珊瑚の先端は、白い枝の先についた小さな花のように見えること。
(青い花のように見えるものが1番綺麗だった!)

「サンゴについて」からお借りしました

カメの甲羅の後ろの縁にギザギザの切れ込みがある方がタイマイで、つるんとして切れ込みがないのがアオウミガメであること。

:アオウミガメ 下:タイマイ

至近距離だと、珊瑚のポリープが餌を食べているところが見えること。

コブシメという大きなイカを初めてみたこと。

TSURI HACKから画像をお借りしました

その他、数えきれないほどのカラフルな魚の名前を教えてもらった。

ポイントを変えて2本、透明度の高い「座間味ブルー」の海で体験する最高のダイビングだった。

天気も快晴で楽しいばかりだったのだが、険しい顔で海を見つめていた船頭さんから、1つ気がかりなことも言われた。

「台風1号の影響で海がうねってますねえ。明日の本島行きの船、出るかなあ」

「え? こんなにいい天気なのにですか?」

「海は、かなり離れたところの影響も、うけますからねえ。こればっかりは、船長の判断なので、わかりませんけど、あんまりうねると乗ってても辛いですよ」

困ったなぁという気持ちが半分と、やったぜ、これで帰らなくて済む、という気持ちが半分。

何しろ、ダイビングに費やすために持ってきた予算は余りまくっている。
もう1、2泊くらいなら余裕で行ける。

神様、海だけうねらせて快晴のままもう一泊お願いします!

島の「海の神様」イビヌメーにお願いした。

イビヌメーのお祭りの様子はこちら

さて、どうなるか。

**連続投稿77日目**

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。