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アバンギャルディ

東京ゲゲゲイが大好きだった。
あの不気味さ、ダンスのキレッキレ具合、マイキーさんの歌声。
ライブを思い出すと、腹の底から熱い蒸気が噴き上がり、頭の蓋を飛ばしてしまいそう。
とにかく最高なダンスボーカルユニットだった。

ほうら、今見てもかっこいい!

2022年の7月に女子メンバーがみな卒業してしまい(それは普通に解散では?と思うのだけれど、ちがうらしい。あくまで卒業)マイキーさんだけになった。

そこから、ライブもご無沙汰している。
マイキーさんのダンスを生で見たいなあと思っていたら、入れ替わるように、ゲゲゲイと同じくらい不気味で面白くて惹かれるダンサー集団が登場した。

Avantgardy(アバンギャルディ)だ。

akane:そうです。私のダンスは「カッコイイ」とか「可愛い」というよりは、「見たことがない」「面白い」「気色悪い」と思ってもらうことを意識しています。同じ格好をした人たちが同じ動きをすることにより、気持ち悪さや面白さ、非日常的な感覚を印象付けられると考え、衣装も統一しました。

Real Sound

こう書かれたら、分かる人もいるだろう。
全員おかっぱ頭で、制服を着て踊る女の子たちがアバンギャルディだ。

YouTubeに流れてくる「American God Talent」での彼女たちの活躍を見た人も多いことだろう。

昨年の紅白でYOASOBIが「アイドル」を歌った時、アバンギャルディはNHKホールでこのダンスを披露した。

時代は変わったと、心から思った。
ちょっとでも毒のあるもの、不気味なもの、何かを差別しているように見えかねないものを徹底的に排除してきたNHKに、この気持ち悪さが受け入れられるなんて。
素晴らしい!
多様性万歳だ。
これならきっと、マイキーさんも紅白に出られる。

2023年、彼女たちは一気にメジャーに躍り出てしまった。
もっと「知る人ぞ知る」でいて欲しかったのだが、魅力が知られてしまったのなら仕方ない。
ファンとしては、張り切って応援するのみである。

意気込んで、5月の2ndワンマンライブに申し込んでいたら、先ほどチケットの当選通知がきた。

会場は広島。
瀬戸内海をフェリーで渡って、なんとか日帰りできそうだ。
5月の楽しみができた。
一生懸命働くためのエネルギーを、彼女らのダンスで補給しに行こうと思う。

**連続投稿763日目*

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