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68歳の私へ

夫の定年退職に伴い、私は扶養を離れて、国民健康保険と国民年金に加入することになった。

『国民健康保険は自治体によって支払う金額が違う』ということを、このタイミングで知る。
国民なんちゃら、という名前のものは、全国民一律同じで不公平が無いように作られているのかと思っていた。
違うのね。

どこの自治体が、支払う金額が少なくて済むのだろうかとサイトを見ても、計算式があまりにややこしくて、脳が理解を拒否する。
今住んでいる敦賀と、この先住むことになる松山と、どちらがお得なのかすらわからない。
なので、そこはいったん、忘れることにする。

国民年金は、どこに住んでも支払う金額は同じなので、これについて考えてみたい。
と言っても、制度設計がどうのとか、むつかしい話は、私にはわからない。
今、どうするべきかと悩んでいるのは、「付加保険料を支払うことで、年金が上乗せできます」という、魅惑のコピーについてだ。

付加保険料(月額400円)を支払った場合は「200円×付加保険料を納めた月数=付加年金(年額)」が加算されます。

現在、国民年金は60歳まで支払うことになっている。(これを65歳まで延長しよう、という動きがあるのはご存じの通り)
私は今、58歳4か月で、今月から国民年金に切り替えになる。
2023年9月から、60歳の誕生日の2025年5月まで付加保険料を支払うと、支払う月数は21カ月。

つまり支払い金額の合計は

① 400円×21か月=8400円

である。
これによって、加算される年金額は、年額にしてわずか、4200円である。

② 21か月(付加保険を治めた月数)×200円=4200円(付加年金)

しかも、この4200円が支払われるのは、私が65歳になって国民年金をもらうようになってからだ。
ということは、元を取ろうと思ったら、8400円もらえるまでは死んではいけないということで、つまり、

③ 65歳+2年分=67歳

が終わるまでは、生きていなくてはいけないということらしい。
その先は、支払ってないのにいただける、ラッキーボーナス期間となる。

ここで考え込んでしまう。
私はおそらく、あと2年、つまり年金を支払い終えるくらいまでは、元気に生きているだろう。
不慮の事故などを考慮に入れない場合、今の様子から考えて、還暦まで生きていることはできそうだ。
しかし、67歳を終えて、付加年金分の元を取り、68歳まで生きている自分というのが遠すぎて想像できない。
あと10年後、私は一体、どんな風になっているのだろう?

そこで、現在68歳の芸能人の皆さんを、リストアップし健康状態を観察して自分と比較してみることにした。

【2023年現在68歳の芸能人】

明石家さんま、所ジョージ。
うわ。この二人が出てきた時点で、なんだか永遠に死なない気がしてきた。
68歳くらい、楽勝で生きてるでしょ、と思う。
他には、どんな方が?

アグネス・チャン、春風亭小朝、天童よしみ、竹内まりあ、古舘伊知郎、具志堅用高、片岡鶴太郎、渡辺えり……。
皆さん、いたってパワフルで健康そうだ。
68歳、恐れることなかれ、という強いメッセージを感じてしまった。

では、逆に過去に68歳で亡くなった人って、どんな人がいらっしゃったのだろう?

【68歳で亡くなった有名人】

渥美清、阿部公房、鈴木その子、萩原健一……。
そっか、ショーケンが亡くなったのは68歳だったのか。という感想くらいしか出てこない。
つまり、他人がいつ死んだかを調べても、自分とは無関係すぎて、何の参考にもならないということが分かっただけだった。

夫は言う。
「お前は、何食っても腹を壊さないし、なんだかんだ体力もあるし、俺より絶対長生きするだろう。400円くらい、上乗せしてもいいんじゃない?絶対、元は取れるだろう」
野良猫のような生き物だ、と思われているらしい。

そういうわけで、68歳の私よ。
付加年金のとりっぱぐれの無いように、くれぐれも健康に気を付けて生きていてほしい。
頼んだぞ。

**連続投稿588日目**

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