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気になる看板

松山はコンパクトな都会で、夜でも明るい。

21時を過ぎると真っ暗で寂しかった敦賀からきた身としては、こんなに電気の無駄遣いしてもいいの?と腰が引けてしまうくらい、メインストリート沿いには、煌々と各種看板が光っている。
明るくて、気持ちも弾む。

それらの看板に添えられた文言が、時折気になることがある。
全国区のわかりやすい例を挙げると「無添くら寿司」の「無添」ってなんだろう、とか。(答えは検索すれば簡単に出てきます)

ローカルなところでは「味で勝負しています!」と看板に大書するラーメン屋さんの意図はなんだろう?とか。

だって、飲食店が味以外の何で勝負するというのだ?

盛りか?
でも、まずいものが、お値段据え置きの大盛りで出てきても、ただの拷問だ。
安さも同様で、美味しいうえに安いから喜ばれるのだ。
不味くて安ければ「こんなもんだろうな」としか思わない。
「味で勝負」は飲食店の大前提で、わざわざ書くまでもないと思うのだが。

それとも、これは高度な言い訳なのか?

味で勝負するために、店内の掃除が行き届かないところもあるかと思いますが、大目に見てください、と言いたいのだろうか。
その気持ちは、ちょっとだけわからないでもないが、私ならわざわざ看板に書く前に、人を雇って掃除をさせるだろう。

それともあれか、昭和末期だったか平成の初めだったかに、際どい格好のお姉さんが、薄切り肉を熱湯でしゃぶしゃぶしてくれるサービスがあったが、「当店は味で勝負しておりますので、そういうサービスはございません。代わりと言ってはなんですが、味は本当に美味しいんですよ、ええ」というアピールがしたいのだろうか?
だとしたら、ターゲットの大半がすでにそのしゃぶしゃぶ屋を知らないと思うので、書くまでもないことだろう。

いったい何が言いたいのだろう?
気になる。

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