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旅のしおりのススメ

1人で旅に出る時、旅程を書き込んだ旅のしおりがあると、たいへん便利だ。

バイクで出かけるなら、そんなものはいらない。
スマホのナビに任せておけば、目的地まで確実に連れて行ってくれるし、時間に縛られないので寄り道もし放題だ。
しかし、公共交通機関を利用する場合は、話が変わってくる。

新幹線を1本乗り逃すと、指定席の取り直しやら何やら、めんどくさい手続きが待っている。
ましてや、行き先が沖縄の離島だと、飛行機も船も本数が少ないため乗り遅れたらそこでアウト。
全ての計画に狂いが生じる。
いつものような適当な態度では失敗に終わる。

かつては、旅程をスマホに入れていたこともある。
しかし、これだといちいち取り出して、さらにアプリを開いて、という2ステップがめんどくさい。
さらに、電池が減って肝心な時に使えず、泣きを見たこともある。
やはり頼れるのは紙なのだ。

そこで、数年前に石垣島に行った時から「旅のしおり」を作るようになった
何時にどこに行き、どの飛行機に乗れば良いのか。
宿の住所は?
レンタルバイクのショップの電話番号は?
どうしても行きたい店と、おすすめメニューは何だっけ?
絶対忘れちゃいけない持ち物リストと、予算の概算、それに実際支払った金額を書く欄も作った。

これらを、全てしおりに仕立ててプリントアウトし、予備も含めて2部持って行ったのである。
これが、最高に便利で「紙は神に通じるとはこのことか!」と思ったのであった。(たぶん違う)

何より便利だったのは、視認性の良さである。
自分で作っているのだから当たり前だが、私好みのレイアウトで、私が見やすいフォントを使い、私が読みやすいところで改行が入っている。
素晴らしい。

若い頃は、ダラダラと文章が続いても何の苦もなく読めたのだが、最近は本当に目に優しい工夫がないと読めない。
行間の空き具合、色使いなどは、昔のアメブロのつまらないブログが最高に読みやすいことに気づいたのもその頃だ。

「この人たちのスカスカした文章は、いったい何なんだ?
改行ばっかりして、どんな意味があるというのか。
めっちゃスクロールさせる割には、たいしたこと書いてないし」

と思っていたアレが、今の私には見やすくてパーフェクトなのである。
人生、何が役に立つか、本当にわからない。

話がそれた。
しおりを作ることの良さに戻そう。

しおりに「実際に使った金額を書く欄」も作ったことで、次回以降の旅行の予算立案もしやすくなった。
家族間でのスケジュールの共用も楽だ。
デジタル音痴な高齢の家族にも、私がいつどこにいるのか、わかりやすい。
何より、これを持っているとスマホを無くしても、確実に目的地にたどり着ける心の余裕が生まれる。

そんなわけで、いま、嬉々としながら4月の旅のしおりを作っている。
今回は地図もつけてバージョンアップしてみた。
7泊8日、行った先での予定は何も決めてないのだが、これで行き帰りだけは完璧だ。

**連続投稿767日目**

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