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[明石昌夫]ZARDの生ドラム/女性アレンジャー/イヤモニの話

明石さんいつも興味深い動画ありがとうございます。ZARDのアルバムOH MY LOVEは全ての編曲が明石さんの単独でクレジットされています。のちにスタッフの方が、「雨に濡れて」という曲のドラムが青山純さんだと証言されてましたが、あのアルバムの曲に青山純さんのドラムは他にもあるのでしょうか?明石さんは全編曲なのでご存知だと思いますので書かせていただきました。

基本的には生ドラムを入れる時っていうのは、あーでもなー1回だけ、基本的にはないんですよね。なんだけども1回だけやったんで、それが青山純さんにやってもらったことはあります。なんですけども。確か最終的に打ち込みになったんじゃないかなと思います。なんで他の曲も入ってないと思います。僕が知っている限りでは生ドラムは葉山さんがアレンジした「負けないで」あれは生ドラムだってのは知ってますけども。あとは基本的には全部打ち込みだと僕は思います。ただその青山純さんのダビングをしたのは間違いないです。それが「雨に濡れて」かどうかわからないですけども。

女性アレンジャーって音楽業界に多いのでしょうか?※女性アレンジャー、プロデューサーなど。

女性アレンジャーとかプロデューサーとかそういうふうな人っていうのは、僕の知っている限りではめちゃくちゃ少ないです。なんででしょうね。プロの作曲家も意外と。作詞家の人はすごく女性の方って多いんですけども。プロのアレンジャーの方と、プロの作曲家、俗に言うプロのっていう90年代の人達ってのは基本的には全員男ですね。ほとんど全員男みたいな感じです。ただ最近は男か女か、Youtubeで見つけるわけじゃないですか。そうすると女の人がアップしても気に入ったら頼むわけで。男とか女とか分かんなくなってきてるんですよね。そのせいだと思うんですけども。女の人がすごく増えてるなとはすごく思います。なんで90年代ぐらいから女の人のプロデューサーだったり、そういうふうな人達も出てきてるなっていうのは、なんとなく感じてましたけども。なんでどんどん増えてきてます。おそらくこのコメントの方ってのは女性の方だと思うんですけども。そういう人達が、こういうふうなことをやるのであれば、これからはもう全然男とか女とか、だいたいそんなもの言わなくていいんだから。この動画とかこの音源が気に入って頼んでるわけなんで、別に男女っていうのがなくて。ただそれが人の紹介で、ああだこうだってなると、そういうふうな部分っていうので、男尊女卑的な部分っていうのがあったんだろうかなとも思っていますけどもね。

明石さんはライブでのイヤーモニターはどのように捉えておりますでしょうか?ピートルズもイヤモニなしでライブやってたし、松田聖子さんもイヤモニをつけてるのを見たことがありません。

まずライブでのイヤーモニターね。ピートルズはイヤーモニーなしでって言ってるけど、この時イヤーモニーなかったから。僕がイヤーモニター知ってるのはね。最初に気がついたのは90年代にスティーヴィー・ワンダーが、イヤーモニターしてたのは覚えてる。目良かったのかな、その頃から目悪かったんだけど、イヤーモニターしてるのを見つけた。後で映像で見たのかな知らないけども。それが最初かな。スティーヴィー・ワンダーをパートタイム・ラヴァーとか歌ってたような気がするからそれが出た頃、調べてください。知りたい人は。90年代半ばだと思います。

なんだけどもまだ僕が、ツアーをやってた頃、98年までっていうのは基本的にはイヤーモニターっていうのは主流というよりも、もう使ってる人がほとんどいなかったっていうのが実際だったりします。なんでイヤーモニターができたから声の小さい人がボーカリストとしてできるようになった。その2000年以前、その20世紀っていうのはこのシャウト系だったり、結構大きい感じの声で歌う人が多かったんですけども。そこから後っていうのは「いきものがかり」とかBUMP OF CHICKENとか、そういう風な感じの流れになってきて、声がだんだん小さくなってきてるっていうので。本当にもう家で、もうボイスメモでこうボソボソボソってやってるやつがそのまんま声優になってるみたいなやつもいっぱいあって、それがものすごく再生数伸びたりもしてるんで。そういう風なものも、ものすごく流行ってきてる。それはなんでかというと、音楽の聞き方が変わってきてですね。基本的にはその新しい自分の好きな音楽を見つける時っていうのはスマホのスピーカーで、夜中の12時半過ぎにベッドの上で聞いてるわけですよ。そうすると静かな方がいいじゃないですか。人によりますけども、もちろんそれはね。なんだけども調べて、そういう風なものがいいよねっていうので、こういうのが増えてる流行ってるっていうか、そういうのが流行るようになった。昔はそういうのはなかったですからね。昔はその宣伝した時にCMで流したりコンビニで流れたり有線で流したりね、そういう風な時にもうちゃんと耳に飛び込んでこないといけないから、ある程度ガーッてこないといけないってあったんだけども。ボソボソボソボソって歌ってたらそれは聞こえてこないじゃないですか。なんだけどもそれがもうその音楽の探し方、要はそのYouTubeがなかった、スマホがなかった時代っていうのはそういう風なところでしか、その音楽を知ることがなかったんで。そういうのに特化した音楽がものすごく多かったっていうか、もうそれしか売りようがなかったっていう。そういう風なものでそういう風な音楽になってたってことなんですよね。今はそうじゃないものがすごく増えてきているっていう。それでも昔ながらの音楽ってのもずっと残ってるしっていう。それは未だにオペラもあるしっていうことですよね。民謡もあるし、演歌もあるしみたいな、そういう風な感じだったりします。ただその昔のものをそのまんまやったら今やったら昔のものを聞いた方がいいんで。それと同じものを今やろうっていうのは個人の楽しみにやるには自由ですけども。世の中で出して再生数を伸ばそうとするんであれば無駄だと思います。

イヤーモニターどのように捉えられておりますか、ですよね。どのようにと言われてもね。僕やったことないんで。僕はでも環境にすぐ適応するんで。しかも昔は大音響じゃないとこういい感じでベース弾く気にならなかったんですけど。今はもうレコーディングの時でもめちゃくちゃ小さい音でやってもノリノリな演奏できるんで。全然何も問題はないとは思いますけどね。好きな方を使えば、みたいな感じです。

ビートルズもイヤモニなしで、松田聖子さんもイヤモニをつけてるのを見たことがありませんってことはイヤモニに対して、否定的な方なようにはお見受けしますけども。例えば松田聖子さんだと慣れてるんで、イヤモニじゃないやつにで。それで、イヤモニじゃなくても問題ないんで。それが新人の人とか、これからステージでやるような人達。そういうふうな人達が、転がしてやるのとイヤモニとどっちが歌いやすいですかって言ったら、イヤモニの方がやりやすいですっていう人はすごく多いと思うんで。特に声が小さい人ってのは絶対にそういうふうなことで。本当に大きい声出さない。本当は大きい声出さなくても聞こえるんですけども。そんな力入れなくても歌えるんで。そのイヤモニだと。イヤモニの方が、歌の発声にはいいとは思います。それもでもその人のタイプなんで。がっつりガーッと、歌う感じの人っていうのであれば、それはそのイヤモニじゃない方がいいかもしれないですけども。でもガーッと歌う人でもイヤモニ使ってますから。最近アメリカのすごい声量のある人達でも。本当に慣れの問題でしかなくて、新しいものだから良くないみたいなことは絶対ないし。僕は基本的に新しいもの大好きなんでっていうスタンスです。そんな感じです、ありがとうございます。

Akashi Masao Official
https://www.youtube.com/@akashimasaoofficial9707

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