21世紀の猫型ロボットと言えば?
会社員の悩み1位である「ランチ難民」
リモートワークもあるものの、出社した際はご多分に漏れずお昼を食べるところが見つからず苦労する。
12時ダッシュしてもなんでどこも並んでるんだぁぁぁぁ
そんな悲痛な叫びをあげながら街を歩いているとガストを発見。
ファミレスにはここ何年も行っていない。
「ファミレスだし、どうせ混んでるんだろうな~」と半ば諦めつつ入店。
すると、意外と座席が空いているではないか。
日頃の行いが報われた・・・!と無宗教の私は何に感謝するでもなく着席。迷うことなく手頃な日替わりランチを注文し、スマホを眺めて時間を潰す。
しばらくすると、陽気な音楽にのせて奴は現れた。
そう、ここ数年で一気に普及している猫型配膳ロボット「べラボット」。
ニュースで取り上げられいるのを見て、一方的に認識はしていた。
テーブルの前まで到着すると、くるりと背中を向け、「ほら、皿を取れ」と無言のプレッシャーをかけてくる。
その間も陽気な音楽は鳴りやまない。
料理を取って、頭にある完了ボタンを押すと、軽やかな足取りで彼は帰っていった。
到着した料理を頬張りながら、「なんで猫なんだろう」と考える。
うん、日本人なら誰もが思い当たるであろう。
ドラえもん?
そんなことを考えながら、周りのテーブルを見渡す。
都心部から少し離れているからかもしれないが、年配の方が大半を占めていた。
ファミレスは学生や主婦の方が利用するイメージがあったが、それは既に古い固定観念なのかもしれない。(利用する時間帯によると思うが)
料理を食べ終わり、会計をしようとすると、支払いがセルフレジに変わっていた。セルフレジで手間取ってる年配ご夫婦を横目に、自分の支払いを済ませる。
飲食業界は特に人手不足で、黒字経営にも関わらず倒産するケースが増えていると聞く。実際に、近所の飲食店もここ数年で潰れてしまうことが増えた。
テクノロジーによって確実に便利にはなっているが、新しいモノに触れ、慣れるには一定の労力を要する。
特に年を重ねると、それだけ新しいことに適応するのに大変なのはよく聞く話だ。自分も10代20代と比べ、柔軟さが失われてきたと感じる場面がある。
自分が、セルフレジで手間取っていた方々のような年齢になる頃には、どんな未来になってるのだろう。
ドラえもんのような、何でもサポートしてくれるロボットに溢れた世界になっているのだろうか。
そんなことを思いながら、目の前の仕事を進めに日常に戻る。
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