竹内 聡

以前は絵を描くのが好きでしたが、最近、写真撮るのが楽しくて、手が止まったままになってい…

竹内 聡

以前は絵を描くのが好きでしたが、最近、写真撮るのが楽しくて、手が止まったままになっています。と言っても、上手い写真が撮れるかといえば、そうでもないです。もともとモロッコ・ツンゲボルグというハンドルネームを名乗っていましたが、あんまり他で使う機会がなくなったので実名にしました。

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そのむこうで鳴る

ハーモニカが響く。呼吸とこすれる金属の小さな板の震えが何重にも重なって音色をつくる ギターとハーモニカが呼応する。鍔迫り合いのように激しく絡み合うこともあれば、川を隔てた二人のようにそれぞれの場所の豊穣を育むこともある ライブハウスのスタッフが編み上げた金属と配線とガラスの塊がステージの天井を埋めている。それが放つ光は演者の動きと乗算されて幾万にも変化する シンバルにスティックが叩きつけられる。打撃にたわみ、擦れ合えば震える。苦悶するように、しかし口元には笑みを浮か

    • リコーフォトアカデミー・2021年ゼミナール修了展に参加しています

      昨年開講されたRICOH PENTAXが毎年主催する写真塾・リコーフォトアカデミーのゼミナール修了展に、東京校の講師・新納翔先生の元で作成した作品を出品しています。 今まで自分の理解が及ばなかった表現の方向に挑戦することになり、かなり苦しみましたが、自分としてはそれなりに自信を持って出せる1作を制作できたと思っています。 お時間があれば是非ご来場くださいませ。

      • 紹介してもらいました

        今度、ふわーっと撮りに行くライブの告知に、名前を入れてもらえました。撮影で謝礼をいただいたことがあるのは数えるほどの、駆け出してすらない、駆け出してみるにはいい歳過ぎで息切れしとる僕みたいなのも、ちゃんと紹介してくれるの、ほんと、ありがたいことです。 ちなみに、本名です。竹内聡って。画数が少なくて気に入ってます。 こうなってくると、モロッコ・ツンゲボルグって、本当、どこで使うニックネームなのかいよいよ謎になってきました(呼ばれることもほぼ無い)。でも、貰い物だし、とても気

        • ロールパンナとの邂逅

          さらば。 近づくほど、見えてくるものもある。 遠のくほど、気付くこともある。 近くの幼稚舎から子供たちの遊戯の声が聞こえる。 遊戯に興じる時期を過ぎてなお、役割演技の遊びは終わらない。 飢えを癒すために僕は今日も、きみに噛みつき、きみのかけらを食べた。

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          my drive

          ファミリーカーに乗って兄のアパートへ行こう 運転する母の横に座って、シートベルトをしっかり繋いで、県境まで 母もぼくも地図が苦手だ 買ったばかりのGPSと、思い出だけが頼みの綱だ 時速40キロメートルの安全運転に、後続車の苛立ちが伝わるけれど、 そろりそろりと、手探りで進んでゆこう

          ぼんやり

          うっすらと輝く ほのあたたかい色の 光芒の一閃で 一日のおしまいを知る またあした

          ぼんやり

          僕を探しに。

          今日はいい天気だし。 きみを探しに、お出かけしよう。 サンドイッチを鞄に詰めて。 ちょっとそこまで。 おでかけしよう。 面白いやつかもしれないし。 がっかりなやつかもしれないし。 やさしいやつかもしれないし。 つめたいやつかもしれないし。 今日はどんなきみがいるのかな。 きみを探しに、お出かけしよう。

          僕を探しに。

          脱ぎ散らかす

          あらあらしくここに残る足跡へ わたしもやっとたどり着いた あなたの残したその跡形は 行く先へと収斂するその心のかたち

          脱ぎ散らかす

          赤い電車にのっかって。

          夕暮れ迫る輝く時間。 ひとり電車に飛びのって。 君のとこまで、ひとっとび。 大きくなった僕の街。 小さな東京をはしる、 あかく輝く電車にのって。 君の街まで、ひとっとび。

          赤い電車にのっかって。

          ほら、ついてきて。

          ほら、ついてきて。

          街の灯

          つばさよ、あれは、そんな日だ。

          アラーキー風の画面はかっこいい。けど、これはアラーキー風って、目にフィルターが入ってしまい、それで、二番煎じじゃん、ダサいよなって感じてしまう。僕がもし本気で撮る側になりたいなら、まず、この感覚を抜かないとダメな気がする。まず、それを作ってみたいと思う憧れに正直になろうと。

          アラーキー風の画面はかっこいい。けど、これはアラーキー風って、目にフィルターが入ってしまい、それで、二番煎じじゃん、ダサいよなって感じてしまう。僕がもし本気で撮る側になりたいなら、まず、この感覚を抜かないとダメな気がする。まず、それを作ってみたいと思う憧れに正直になろうと。

          時よ止まれ、きみは美しい

          部屋に光が溢れている 冬の日の光が、低い位置から私を照らす 独り、佇むわたしを残し、 ひととき、世界は密かに終末を迎えた 落下する感覚 過去と未来の中央値に焦点が収まる 光は収束し、焦燥の炎が上がる 心臓の鼓動が聞こえる 目覚めよ、目覚めよ。 二度寝で盛大に寝坊した、自分へのいいわけです。

          時よ止まれ、きみは美しい

          20200229三軒茶屋ヘブンズドア「地球の色」

          4年に一度の日に、ライブ見に行ってきました。 カナリヤの咆哮っていうバンドさんが主催。 好みの曲調のバンドさんが多くて楽しかったです。 出演バンドは次の5組でした。どれもよかった。 VJもかっこよかったです。 ●明暮/AKeKuRe (僕の入場が遅くて終幕だけしか見られず、写真なし) ●MARY BELL PROJECT ●Hello1103 ●燐-Lin- ●カナリヤの咆哮

          20200229三軒茶屋ヘブンズドア「地球の色」

          暁に死す

          org.白の悪(白の悪の組織)は紅に染まった。 イチゴソースを滴らせ、小倉餡をぶちまけて、真っ白いプレートを汚した。 分かるか? 奴らはどのみち、溶けて崩れる運命だった。 しおれて落ちるより前に、大輪の花を咲かせて散らせてやったのさ。 分かるか? 分かるか? 分かるか。 遠退く意識。 甘ったるい疲労の重みで まぶたは落ち、目の前は暗く、赤く染まっている。 まるで夕焼けの空だ。 ぬるりと滲んで消えた、その光芒の もったりとした甘い残像をいつまでも引きずっ

          暁に死す

          Eternal wind

          ‪エスカレーターの直前にいる君が屁をこいたから。‬ ‪直撃を回避できず涙目。 ‪風邪のマスクの中に残る香りが、僕の気持ちを盛り下げる。‬ ‪今すぐ捨てて逃げたいけれど、垂れ流す鼻水を拭うこともできない今、‬ ‪僕は歯を食いしばり、嗅覚の麻痺を待っている。‬ ‪それを僕は待っている‬ ‪いつまでも‬ ‪いつまでも‬ 実話。 何、書いたんだかって感じですが。 この先も、たまにこういうの書くかも。

          Eternal wind