暁に死す
org.白の悪(白の悪の組織)は紅に染まった。
イチゴソースを滴らせ、小倉餡をぶちまけて、真っ白いプレートを汚した。
分かるか?
奴らはどのみち、溶けて崩れる運命だった。
しおれて落ちるより前に、大輪の花を咲かせて散らせてやったのさ。
分かるか?
分かるか?
分かるか。
遠退く意識。
甘ったるい疲労の重みで まぶたは落ち、目の前は暗く、赤く染まっている。
まるで夕焼けの空だ。
ぬるりと滲んで消えた、その光芒の
もったりとした甘い残像をいつまでも引きずって生きてゆけ。
本当の夜はまだ遠い。
駄洒落ですよ。おぐらシロノワール…org.白の悪…。
いいの。僕、おじさんですもの。
寒いギャグ、上等。
org.は、organization(組織)の略だそうです…おるぐ…おぐら…苦しい。
あと、これ、お昼に喫茶店で食べた、おぐらシロノワールって、「黒くて白くて赤いノワール(悪漢小説)」って、なんかカッコいいなって思ったので、書きました。悪漢小説じゃなくて、暗黒小説と訳す方がメジャーみたいね。暗黒で黒いから漆黒で、そこに白と赤とか散らすとか、もう、いい感じだと思ったんですよ。更に、金をさせば、もう、高級漆器に乗った紅白まんじゅうみたいでおめでたくなって。
なんかいいなと。
でも、後で確認したら、おぐらノワールが正式名称とか。白くない…どうしよう…って思いましたが、やっぱり白地の方が赤が映えて綺麗だし、シロノワールって言った方が、コメダ珈琲店のあれだってわかってくれる人も多いと思ったので、間違ったままにしたのでした。
それにしても、噂のゴディバチョコレートとコラボしたシロノワール、食べたかったです。
それが目的で、高いと知りつつランチに行ったのに、売り切れていて。仕方ないから、イチゴソースのかかったおぐらノワールを食べたけど、ちょっと甘すぎだし、お腹いっぱいで午後、眠くて辛かったんです。
そんな日でしたって、話です。
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