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ルーズがかっこいい『THE芸人論。』

芸人の私生活は破天荒でとにかくルーズで、だらしなく周りなんか気にせず、俺は俺のやり方で道を進む。
みたいな風潮に飲み込まれやすい。だって未知の世界に足を踏み入れてるわけだから、テレビなどで仕入れた先輩芸人の破天荒エピソードを元に生活を初める。
なので、初めた頃はとにかく朝まで芸人仲間と騒いでナンパして破天荒エピソードを作るのに必死だ。そしてとてもルーズ!時間や約束事にはルーズだから誰も信用出来なかった、ましてや時間通りにくることがつまらねえ。なんか言われたりした。でもビジネス破天荒が多いから、法に触れそうになることがあったらみんなで全力で止める。笑

借金を作れ、飲み歩け、バイトなんかするな、ヒモになれ、相方と喧嘩しろ、女と遊べ、ギャンブルしろ、ネタだけ作ればいい、など。
とにかく、だらしなく、規律を守らないをみんな自己プロデュースする。だから1年目の私生活は酷かった。
僕もビジネス破天荒を作っていた、大雨降ってるのに傘を刺さないとか、バイト先に入る日でもないのに顔を出して賄いを食べて帰るとか、EXITの兼近、ドーナツ・ピーナツのピーナツと夜中の街に3人で繰り出し僕の顔面を真っ黒に塗って松屋にご飯を食べに行くなど。無理くりエピソードを作っていた。

しかし、3年目くらいになるとみんな気づき出す、こんなことをしても意味がないと。ここで初めてルーズではもたないことを知る。当たり前だ、金も無ければ仕事もない、生活ができない。これじゃ芸人としても続けられないと。
ここから芸人としていかに続けていくかを考えだす。バイトをちゃんと行き始め、借金を返済し始め、彼女を作ったり、相方と喧嘩なんかしている場合ではなく売れるためにちゃんと話し合ったり、ネタ作りに真面目になりだす。
結果が出始めるコンビがいてそれが刺激になる頃でもある。
しかし、例外の奴もいるが基本的にはいなくなる。飲み言っても23時や終電で帰るのが当たり前になる。
初めからちゃんとしていればよかったな。と本気で思う。芸人を初めて後悔したのはNSCと1年目の私生活をちゃんとしていれば、、、

結果ルーズってどの世界でも良くない。ちゃんと生活した方が良いに決まってる。特に目標があるなら。
そのブランクからか今は朝5時起きで瞑想から入り12時までタスクをこなして、そのあとを自由な時間にしている。1年目からこの生活をしていたら、今どんなに変わっていたのかと思う。

読んでいただきありがとうございました!

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