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Looking around myself a little

「生きる LIVING」を観たところだ。

とても良かった。
少し昔のフィルム調の映像ながらもとても美しいものだった。
少しぼやけたような光や、その陰影、色彩や風景。何もかもが美しかった。
どこを切り取ってもまるで一枚の絵画や、写真になりうるような。
このような映画を久しぶりに見た気がする。

最近はCGやVFXの重ね着で。うんざりしてしまう節が多々あった。
こんなナチュラルで美しい映像を久方ぶりに目にできたことがとても嬉しい。

決して綺麗な風景が常に映るわけでもない。
職場や駅、酒場やカフェ、リビングや公園。ロンドンの何気ない、登場人物の行動範囲の範疇を出ないような場所を写したような、親近感が持てる映像。そういう場所と、人とが映って生まれる「日常の美しさ」が感じ取れるようなものだった。

本当に美しいものだった。



「生きることなく人生を終えたくない」というセリフが出てきた。

自分を振り返ってみると、周りに何もないというか、何を得ているのかがわからなくなってしまうような時って、人間誰しもあると思う。

自分の人生に何か意味があったのか。あるのか。
自分は人生で何かを遺すことができただろうか。できてるだろうか。

この問いに答えを出したい。自分に今あるものを噛み締めていたい。
無かったら作り出したい。

陳腐な物言いだが、「走馬灯をまるで面白い長編映画のようにする人生」を
自分は目指している。

身の回りを見て、自分に今何があるのか、何を得ているのか。

生きて何がしたい。何を得たい。

自分は「生きている」のか。

そんなことを考える午前一時だった。



少し厨二病めいた、イタい記事かもしれないが、こういうことを考えるのはなぜだかすごく楽しい。

「生きる LIVING」 
とてもよい映画なのでぜひ見てほしい。アマプラで見れます。




P.S. あまりまとまらなかったが、複雑なものを複雑なまま捉えたい。
シンプルにするのは如何せんよろしくない。



翌日の午前7時に加筆しているところ。

少し考えると、生きることは「何かを遺すこと」
を本質として持っているのかもしれない。
と少し思えるような映画だった。
思えるというよりも、「生き方」というものに「これ!」という圧倒的な答えは無いと思うし、作るのも野暮だと思う。
だから、「生きることは遺すこと」と考えた主人公の老人の半年間の出来事を描写することで、観客にメッセージのような提案を投げかけているんじゃないかと感じた。
「『生きることは遺すこと』と考えたウィリアム(主人公)を見て、どう思いましたか?」
と語りかけられているような。

俺も何かを遺せるように生きていたい。

P.S. ヒンメルが言ってた、人に忘れられないために「人の人生を少し変えれば良い」っていうのものすごい的得てすぎる。




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