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「休む」ということ

私は現在大学を休学しています。

休学して何をしているかというと、何もしていません。

毎日起きて、ちょっと運動をして、ご飯を食べて、本を読んだりピアノを弾いたり。気の赴くままに生活をしています。

休学というと海外一周とか、留学とか、企業とかいうイメージがあると思いますが、私はただひたすら「休んで」います。

休学した理由は、おおまかに早く医者になりたいとがむしゃらに勉強を続けた末自分の限界を超えて数年頑張り過ぎ、疲れてしまったからです。

他の人が私を見たら甘い、責任感がない、と思うかもしれません。

でも、目的なく休むことは悪いことでしょうか?少なくとも、私はこの「ただ休む」生活にすごく幸せを感じています。

現代の日本では、有給をとったり休むということが悪だという感覚があると思います。結果として自分の限界がわからずまだ頑張れる、と限界を超えて壊れてしまう。自分もそんな感じでした。

でも、命を、心を削って頑張って、本当に効率が上がるでしょうか。

今休まないということで、本当に将来は真っ暗になるでしょうか。

休むということは、社会的にではなく自身にとってどんなデメリットがあるでしょうか。

もちろん休まないほうがいいタイミングもあると思います。ですが、休むことで得られることは、自分を切り詰めて頑張ることよりも多いと、休みながら自信を持って言えます。

日本は自殺率が先進国の中で高い水準にあります。

そして、自殺の要因として大きいのがうつ状態にあること。

つまり、日本人はそれほど頑張りすぎてしまいやすい、また、頑張らなければいけない環境の中で生きているということだと思います。

そんな頑張りすぎている人々にとって、ただ休むことは大きな意味を持つのではないでしょうか。現に自分がそうです。

余裕が持てる。自分について客観視できるようになる。自分にも周りにも肯定的な感情を持つことができる。人の痛みを理解することができる。

眠いとき目をこすりながら頑張るのではなく10分でも寝たほうがその後よく頑張れたりするように、必要な「休み」はあるし、それは悪でも怠けでもありません。

どうか、頑張りすぎてパンクしそうになっている人がいたら、息抜きや休むことは大切なんだよ、休んで自分を大事にしていいんだよ、と知ってほしいなと思います。