もろこしの限界貧民奮闘記~生活保護で変わったこと、いろいろ~

久々の更新となるこちらのシリーズ。
生活保護受給が開始されてから3カ月経過し、だいぶこの生活にも慣れてきた感じがする。

今回は、生活保護の受給を開始してから変わったことを記録していきたい。

もろこしの限界貧民奮闘記~生活保護で変わったこと、いろいろ~

心療内科を最寄りの病院に変更

こちらの記事でも書いたとおり、遠くの病院に通っている場合、交通費削減のために最寄りの病院に変更することを求められる場合がある。
私もケースワーカーから要請されたため、電車を乗り継いで通っていた病院から、徒歩で通える病院に変更した。

変更のプロセスは以下の通り。
・新しい病院に、自立支援医療受給者証が使えるかを聞く(対応してない病院もあるので、役所から情報提供を受けるなどして探そう)
・今通っている病院に、新しい病院宛の紹介状を書いてもらう
・市役所で、自立支援医療受給者証に記載の病院と薬局を書き換えてもらう手続きをする(新しい受給者証が届くまでは2~3カ月かかる)
・生活保護の受給者証と自立支援医療受給者証(まだ届かない場合は申請書の控え)を持って新しい病院にかかる

生活保護だと、紹介状の料金も掛からなくなるのはすごい…と思った。
なお、変更の際にもらった申請書の控えを失くすと、新しい受給者証が届くまでの間は通常の3割負担で支払うことになるので注意(2敗)

A型作業所に合格。しかし、思わぬトラブル。

最初は、障害者向けテレワーク求人を2社ほど受けたのだが、どちらも不採用だった。
そもそもテレワーク求人は応募人数がアホみたいに多く、私が受けたところだと1人採用のところに50人集まる…という事態もあったぐらいだ。
(ちなみにそこで最終選考まで残った)

「これは、テレワーク求人ばかり受けてると時間ばかり過ぎていく結果になるな…」と思った私はプランを変更。
時間の短いA型作業所での就労を目指して応募することに。

A型作業所は、面接を受ける前に職場見学に行く必要がある。
私の場合は私服でOKだったが、事前に聞いておくのもアリだろう。

事務所は歩いてすぐの場所。静かなオフィスで、仕事内容は簡単なパソコン事務と手作業。ついでに時間も4時間勤務。
これならひとまずは続けられそうだな、と見学で好印象を持った私は、面接を受けることに。

面接も和やかな雰囲気で進行し、翌週、無事に合格の連絡を受ける。

しかし、A型作業所での就労に向けては、一つ大きな壁があった。
それは「相談支援事業所」への登録。いわゆるケアマネージャー探しだ。

A型作業所に就労するにあたっては、基本的に相談支援事業所への登録が必要となる。
しかし、近年では需要の大幅な増加によって人手が足りず、新たな登録を受けることができない相談支援事業所が増えている。

私の住んでいるところには10か所ほど事務所があったのだが、連絡をしたところ「人がいっぱいで…」と全滅。
これはダメだと判断し「社長、全滅でした~。助けてください~」とA型作業所の社長にヘルプを出すことに。
会社の方で、役所のケースワーカーと相談しながら相談支援事業所を探してくれることになった。
うまく見つかるといいが…

なお、見つからなかったからと言って就労できないというわけではないらしい。
後々のことを考えると、ケアマネージャーにはついていてもらった方がいいのだが…そこは運を天に任せるしかない。

2023.9.29追記
会社のおかげで、無事に相談支援事業所が見つかった!
ありがてえ…ケアマネージャーさんとうまくやっていこうっと。

婦人科にかかろうとしたら、思わぬトラブル。

また、もろこしは4月から謎の不正出血に悩まされていた。
特に身体の調子を損ねるわけではないのだが、生理が終わって2週間ほど経つと出血するため「これは何かの病気?」と不安になっていた。

4月に一度婦人科を受診したのだが、そこで異常なしと言われたので、ひとまずは大丈夫かと思っていたが…
いつまで経っても治る気配がないので、念のためもう一度婦人科にかかることに。

しかし、思わぬトラブル。
なんと、再び受診しようとした病院は生活保護の人は対象外だったのだ。

どういうことかと言うと。
生活保護の場合、市役所から「医療券」という紙をもらい、生活保護の受給者証とともに提示することによって受診ができる。
しかし、この医療券に対応している婦人科が私の住んでいるところだと非常に少なく、この病院も対応していなかったのだ。

さて、こうなると病院に虱潰しに電話して医療券に対応しているか聞くしかない。
何件か電話をした末に、ようやく1件、医療券に対応した病院を予約できた。
これ、人によってはかなり強烈な落とし穴ではなかろうか?
「生活保護だから差別されたの?」「私が悪いの?」と過剰に自分や病院を責めてしまう人もいる気がする(私も一瞬そうなった)
制度がこうなっているので仕方ないのだが、生活保護を受給する場合「かかれる病院が限定されてしまう」ことは前もって気を付けた方がいいと思う。

今日も生きててすごい

そんな風にトラブルはいくつかあったものの、就労先も無事決まり、おおむね調子はいいと言っても過言ではないと思う。
生活保護で就労まで猶予がある自分は、お金はないが時間はいくらでも作れるので、さざ波立った自分の気持ちを言語化して落ち着けたり、人に無理なく頼ったりする余裕を持てている。
「余裕を持てること」これこそが、生活保護を受給することにおける、もっとも大事な部分ではなかろうか。

「健康で文化的な最低限度の生活」を、今まさに送っている。
そんな気がする。

今日も生きててすごい。

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