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【民俗学・文化人類学】VTuber、都市伝説の歴史を語る。【諸星めぐる】

都市伝説の歴史

はじめに


めくるめくめぐるの世界にようこそ、諸星めぐるです。
みなさんは都市伝説好きですか?
好きな人も、そうでない人も、都市伝説って「いつ」からあるのかご存じですか?
今回の「読む配信」は、都市伝説の歴史について民俗学的に見ていこうと思います。

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そもそも都市伝説とは


「都市伝説」という言葉は、アメリカの民俗学者ジャン・ハロルド・ブルヴァンという民俗学者が概念を定義したことに始まる。

都市伝説とは庶民が語り継ぎ、広めることで伝播する伝説のことをさすことになった。

ただし、1981年にブルヴァンが出した「消えるヒッチハイカー」が都市伝説の定義の初出となるが、その前から都市伝説事態は存在していた。
1969年のフランスの社会学者が同質の概念を最初に記したとされている。

都市伝説はそもそもが「普通の人」たちの伝承なので、起源はいくらでも遡れてしまう。定義上、人が言語を介した時と同時期に存在していると言っても過言ではないのだ。
ちなみに、たいていは伝説や神話になぞらえているか、実際の事象が誇張されているもののことが多い。

なぜ日本語訳が「都市伝説」なのかというと、日本における民俗学普及の目的があったらしい。キャッチ―になりたかったんや。

都市伝説は、その説話が伝統的な文化に由来していなければ都市伝説と呼ばれる。
このため、場所を都市に置き換えただけの伝統の二次創作的作品はとてもおおい。

なので、都市伝説はすべてが怪談話なわけではなく、
話者が本当にあった話をすることが本来の意味なのである。


都市伝説になるには

都市伝説を作るには

1.歴史や伝承に基づく
2.実際の場所が明記
3.実際に「あった」という記載

このの3つのうち2つ以上が必要なようだ。
これによりニュース性が増し、人々が拡散しまくる

さらに近年の都市伝説は、マスメディアによってはぐくまれてきたといっても過言ではない。
根拠のないうわさを事実と取り違えて報道したことにより、その信ぴょう性が上がり、同時に全国に伝播する。
さらに、2000年以降にはインターネットの普及により、莫大に都市伝説が生まれては拡散される温床が確立されていった。

都市伝説の例


せっかくなので、ブルヴァン著「消えるヒッチハイカー」の都市伝説「消えるヒッチハイカー」について例に挙げる。
「アメリカで自動車で道を行く運転手が、途中でヒッチハイク客を乗せる。その乗客が目的地だという家に辿り着くと、乗客はいつの間にか車内から消えている。不思議に思った運転手がその家を訪ねると、ヒッチハイク客は確かにその家の住人だが、数年前に亡くなっていた」という話の流れである。
これは1930年代から口承で語り継がれてきているらしい。
また、日本にも類似の都市伝説が沢山ある。
タクシー運転手が・・・後部座席が・・・というあれである。

「消えるヒッチハイカー」の本の内容についてはこちら


今回の諸星の推測


なぜこれまでたくさんの都市伝説が生まれたかについて、
諸星は次の要素があったと考える。

1 定義にある通り、古のDNAに刻まれているから
2 「真実」を秘密に語ることは、コミュニケーション手段の一つだから
3 人間は好奇心で進化してきたから

信じるか信じないかは、あなた次第です。

今回はここまで!
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それでは、さようなら×3