推しシーシャなるもの

最近シーシャ界隈にて「推しシーシャ」なるものが流行りだしている。
最初は全く知らなかったが、大阪の友人が出した店舗では、エリア柄、推しシーシャを積極的にやってるらしく人気メニューらしい。
よくある推しカクテルなどと同じで、好きなキャラの性格や印象をシーシャに落とし込むものだが、やはり最近の推しビジネスの流れというところか。

友人の店舗

https://x.com/ShishaCafe_GEEK?s=20

オタクに優しいシーシャ屋を謳っており、実際に推しシーシャをオーダーすると、元作家さんのイラストがついてくる特典付き。
日本橋のオタロからすぐなので、大阪観光の際に推しの空気を吸うのもありかもしれない。
イラスト付きに関しては予約必須なのでご注意を。

推しシーシャを考えてみた

さて、推しシーシャの概要をある程度お話ししたところで、自分でもいくつか考えてみたいと思う。
勤務店舗のエリア柄あまりそのようなオーダーをするお客さんはいないが、自分の技術に幅を持たす意味でもやってみたい。

File1 七草ナズナ(よふかしのうた)

まず一人目は以前友人から宿題で出された「よふかしのうた」の七草ナズナのイメージシーシャを考えていきたい。
友人が割と強火なオタクなこともあり、「1~3巻までの印象で」という制約付き。

性格分析などすると燃える気がするので、ミックスと選定理由を述べていく

・Blue Heaven(Golden Layalina)
ゴールデンラヤリナのブルーヘブンをベースに考えていく。
ブルーベリー+ミントのミックスフレーバーで日本人からするとスミレのような香り。
よふかしのうたでは基本的に深夜帯が舞台になっているので、夜独特の空気感と香り、また作中舞台になっている武蔵浦和の川辺に咲いているスミレをイメージした。
また、紫のスミレの花言葉は「貞節」と「愛」。普段は男勝りな性格だが、恋愛系の会話になると途端に弱くなる正確にぴったりと感じた。

・Welsh Cream(Tangiers)
まったり系の甘いクリームとリキュールの香りにローストナッツのような香ばしさを感じるフレーバー。
クリームリキュールの甘ったるい感じとクロテッドクリームのようなモッタリした甘さのバランスがちょうどいい。
七草ナズナが酒好き(作中ではビール)という点と、作品自体から感じる香ばしさのある甘い恋愛描写からの選定。

・WILD(MALAKI)
上品なシガーの香りにローストナッツのような香ばしさが追加されたフレーバー。
甘い系統のミックスへの相性の良さと、香ばしさへのブースト役に重宝する。
「よふかしのうた」のタイトル由来になった、Creepy Nutsの楽曲テーマである、未成年のよふかしに対する憧れから着想を得て、未成年が吸ったことのない煙草を吸った際の鼻に来る感覚を表現。

ミックスを考えた感想だが、意外とまとまりのあるミックスになってる気がする。
普通に吸ってうまいしお勧めしたい。

File2 菊地 真(THE IDOLM@STER)

二人目は人生の最推しといっても過言ではない初代アイマスの菊地真。
幼少期の教育で男らしく育てられたため、男性的な言動が目立つが本人は女性らしくありたいという願望を持っており、そのギャップに苦しんでいる。
ソロ曲にあの有名な「エージェント夜を往く」がある
・Lemon(Al Fakher)
レモンの甘酸っぱさと清涼感で真から感じる爽やかイケメンという表面的なイメージを抽出し、AFレモン独特の過熱後の苦みで、女性人気の高いイケメン枠になることへの躊躇と、葛藤を表現。
また、苦みが出た後の純粋な甘さから、無印ゲーム版のドームエンド時のPに対する感情を表現

・Lemon(Al Fakher)
レモンの甘酸っぱさと清涼感で真から感じる爽やかイケメンという表面的なイメージを抽出し、AFレモン独特の過熱後の苦みで、女性人気の高いイケメン枠になることへの躊躇と、葛藤を表現。
また、苦みが出た後の純粋な甘さから、無印ゲーム版のドームエンド時のPに対する感情を表現

・Cane Mint(Tangiers)
アニメ版17話「真、まことの王子様」で描かれるデートシーンと、その際のBGM「自転車」から想起される、爽快感のある恋愛描写。
爽やかなミントとお菓子のような甘さ。過熱時のビター感がデート時の真の心境を表してくれる。
ミント⇒甘味⇒ビター感のように変化する味は、デート開始直後の高揚感から別れ際の切なさをうまく表現してくれると思う。
特に17話のラストシーンにある別れ際の心境を強く感じたので、採用したい。
また、アニメ本編で真がCMをしていた、「南極ハミガキ」というミント系のような歯磨き粉もイメージ元になっている。

・New Lemon Lime(Tangiers)
これもTangiersのダークリーフ。ライムとレモンのミックスフレーバーになっている。
ライム側の主張が強いが、レモンの後味を感じることもでき、ケミカル味を感じる。
これも17話のエンディングにある海辺のシーンをイメージした、夏を感じる爽やかさからのセレクト。
後単純に味としてのバランス調整。

ミックスを考えた感想

今回は二人のキャラに焦点を当てて概念ミックスを考えてみたが、案外難しい感じがした。
キャラへの解像度をどこまで高められるかというところと、ミックスの完成度を考えながらフレーバー選定をする必要があり、いい練習になった。
前からだが甘系ミックスが苦手なので練習する必要がある。

やってて楽しかったし、練習としてもいいものであったので、僕自身がワンオペの際などにお客さんからオーダーをもらって考えても面白いかもしれない。
そこらへんはオーナーに確認したい所存。

オーダーしてから提供までにとんでもない時間がかかりそうだが…




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