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商売道具をご紹介✨

新年度スタートして 数週間...
バタバタとした毎日を過ごす日々ですが みなさんは いかがお過ごしでしょうか?
さて 今回は 私の商売道具 日々の仕事で使う 道具たちを 紹介しようかと思います
ぜひ ご覧ください

・金箔

 以前 少し紹介したと思うが やはり1番のメイン材料 金箔だ
詳細は 以下の 投稿をご覧いただきたい

金箔は 次の写真のように 100枚束になっており さらに10枚ごとに 目印の紙が入っている

・箔バサミ

次に 金箔を扱うメイン道具 箔バサミ の紹介
竹でてきており ピンセットのような形をしている
1番 大事な 一生物の道具の1つである

使う職人によって 長さ 先端の尖り具合 挟む力の硬さ幅が違ったりと 一つとして同じものはない
また 使う用途によって 使い分けている職人もいる

余談ですが...
諸説あるが  の竹かんむりの字の通り 金箔を扱う道具(切ったり 整形したり 掴んだり)は 竹製品が 多いと言われている
なぜか と言うと 金箔は 粘着物 手脂 静電気等でもくっついてしまうが 竹製品は その辺について 優れているとか...

・接着剤(漆や塗料)

次に 金箔を貼る際に 着ける接着剤の紹介
紙や壁紙を着ける際にノリやボンドを使用し接着すると思うが...
実は金箔にも 貼る際に 接着剤のような物を塗るのだ
その際に使用するのが や漆に似せた化学塗料なのだ

左が化学塗料   右が漆

これらを専用の液で薄めたり 薄くすり込んだりして使用する

日本の伝統 万能塗料 漆!
塗装のように塗ることもできるし 接着剤のように使用することもできるのだ
ただし 欠点として 扱いが難しいという事 値段の方がお高いという事で 漆に似せた簡単な化学塗料が主流となっている

・箔押し中の道具

次に 金箔を押す際に 使っている道具の紹介
金箔は高級かつ 材料なので大切に 無駄遣いをしないように 品物のサイズに合わせて 切って使用するのだ

そのために使うのが どこにでもある カッターナイフ
そして 金箔を 細かいところ 隅々まで押すために使う 小筆である
小筆は 次の写真のように 箔バサミとは 反対の手で持って 使用するのだ

・刷毛

次に 金箔を押し終わった 貼り終わった後 処理する 刷毛である

我が家では 主に この3兄弟 幅の違う3本を使用しており
彫刻のサイズによって 使い分けている

使う際は 刷毛をなぞる(字を書くみたいに)ように使うのではなく 突っつくように 扱う
なぜかと言うと 金箔は 本当に繊細で薄いので 刷毛をなぞってしまうと 刷毛の毛の跡 小キズが入ってしまい汚く仕上がってしまうためだ
そして 金箔は 金箔の上には付かないので 余分な 重なった金箔は クズとなり 下の缶に 落ちていくのである

・綿(わた)

次に 同じ 金箔を押し終わった後 処理する際に使う 綿(わた)
主に 平場(ひらば)板などの 平らな物に金箔を押した後に使用する
先程の刷毛より柔らかく 小キズが 入りにくいため 優しくなぞうようにして扱う

ただし 綿(わた)にも種類があり 使っている綿は 真綿(まわた)と言われるものを使用している
これも 綿の毛で 小キズが 付かないようにするためだ

・漆刷毛

そして 今年から 新しく仲間入りした 新相棒 漆刷毛である
去年から 少しずつ 漆の扱い方を勉強してきたので 今年から 実践していこうと 購入したのだ

初心者の自分に 使いやすいだろうと言われて とりあえず この2種類の漆刷毛を購入した
自分が購入したのは 本通し赤毛1寸8分(約5.4cm幅)と5分(約1.5cm幅)の2本

本通しとは 先端から最後まで 毛が みっちり入っていることで 例えるなら 鉛筆の芯ような感じだ
他にも 半通しなどもある

使っていくうちに 毛先が悪くなったり 短くなったりすれば 削って毛先を整えて 使っていく感じになる

漆刷毛は 若い女性の髪の毛でできていると言われ こちらも 丁寧に扱えば 一生物と言われている


漆や漆刷毛は 本当に奥が深く まだ知らないこともたくさんある これもまた勉強
日々勉強 日々努力 たくさん学んで しっかりと扱えるようになりたいものだ


さて 今回は 道具について 紹介しました 
いかがだったでしょうか?

見たことない道具 知らない道具もあったと思いますが こんな小さなことからでも 興味を持ってもらいたく 今回まとめてみました!

伝統工芸に触れる事は 本当に奥が深く 自分もまだまだ知らない事だらけ...

今後も 小さなことからでも紹介していこうと思いますので 次回もぜひ お楽しみに

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