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トレーニングはゆるゆると

ネンネトレーニングやらトイレトレーニングやら…トレーニングという言葉には「がんばってやらなきゃ」「結果を出さなきゃ」というプレッシャーがついてくる気がします。

ネントレ…夜泣きをしたらあえて覚醒させず、再び寝入るのを見守り、そのうちに夜泣きがおさまり睡眠のリズムができていくというのがネンネトレーニングなようです。
睡眠は大事、その土台を作らなきゃ。
だからトレーニングして早くぐっすり眠る子にになれば、親も大人の時間をゆっくり持てるようになる…
いいことずくめのネンネトレーニング、試してみたくなりますよね。
でもはじめる前に、心に留めておきましょう。
・赤ちゃんの睡眠と子どもの睡眠時間や睡眠のタイプは個人差がとてもあるということ。
・夜泣きも千差万別。子どもの数だけいろんな夜泣きがあること。
・トレーニングはうまくいくこともあるけれど、うまくいかないこともあることを想定しておくこと。

そして、たとえうまくいかなくたって「いつかは眠れるようになるさ」という心の余裕があるか?自分にそれを確認してからトレーニングを始めてみることをオススメします。

我が家の夜泣きはつらいものでした。一晩に最低5回の大音量の夜泣き…音量が大きすぎて当時住んでいたアパートの上の住人の方が、ドン!ドン!と怒って床を叩きます。上の階のおじさんが怒鳴りこんできたらどうしようという恐怖で、とにかく子どもを抱っこひもでくくりつけて真夜中の街を歩きました。
ネントレでは真夜中の散歩なんてやってはいけないことNo. 1ですよね。でも仕方ない。とにかくこの大音量の子どもを連れてその場を逃げだすことが最優先でした。
寝ていないから体力も思考力もなくなったある日、耳からダラダラと黄色い汁のようなものが止まらなくなりました。脳みその汁が出てる!とびっくりして翌朝駆け込んだ病院で、ダラダラ止まらなかったのは中耳炎が爆発した膿であることを知りました。

どんなに願っても夜泣きがとまることはなく、引越しをしても夜泣きが治まることはありませんでした。

結局、夜泣きは薄紙が剥がれるように落ち着き、小学校に入る頃には自然に完全に無くなりました。今にして思えば、熱性痙攣をよく起こす子でもあったので昼間の刺激の処理に脳が追いつけなくての夜泣きだったのかなと思ってます。
安定した睡眠リズムができるまでにこんなに時間がかかる子もいるのです。あの頃ネンネトレーニングを知っていたら…がんばって、そしてあまりのうまくいかなさに打ちのめされていたことでしょう。
知らなくて…よかった〜

子育ての中でのさまざまなトレーニング。トレーニングはうまくいく場合もあります。でも思い通りにいかない時、さらにがんばりすぎることで追い詰められることがないか心配です。
これをしたらこうなる、という法則や予測が立たないことがあり、なかなか思い通りにいかないのが子育て。
トレーニングは、やってみるならまずは「ゆる〜い気持ちで」がオススメ。
睡眠も個性ありありなんですよ。

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