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いつかラジオブースで#3 (海はほどよく綺麗なほうがいい)


座間味の海

1週間前に28歳になった。
仲良くしている先輩夫婦2組とホームパーティーをして、1歳の子供二人組がプレゼントを渡してくれました。
28歳最初の苦笑いでした。

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沖縄旅行2日目は、沖縄本島から船で2時間ほどの座間味島へ。

朝7時起きで9時の船に乗り込んだ。

座間味島は「世界一水が綺麗な海水浴場」とも呼ばれることもあり、そんな島で僕たちはSUPとシュノーケリングをやることになっていた。

島に着くと、異常なほどの日差しが降り注ぐ。
今回インストラクターをしてくれる大阪出身の赤黒く焼けすぎたおじさん(以下赤鬼と呼ぶ)によると

「全身日焼け止めを塗りたくらないと、本当にひどいやけどを負うから気をつけろ」
「頭皮も日焼けするレベル」

というくらいのカンカン照りだった。

ワンボックスカーの荷物入れに体育座りさせられ、護送車のような形で
港からお店に移動。
そこでアクティビティに必要なグッズを受け取り、また護送車スタイルで海岸へ移動した。

車を降りると、
目の前には、綺麗すぎて、そういうVRなんじゃないかってくらい
綺麗な海が広がっていた。

天国

「ショーシャンクの空にのラストシーンじゃないんだから!」と一人で突っ込んだら、一人だけ笑ってくれた、ありがとね。

同じツアーに、まだ20歳くらいのカップルもいた。
男8人組とSUPを一緒にやるって、正直かわいそうだったが、まあそんなことは知らんということで僕らは全力でSUPではしゃいでいた。

はしゃぎすぎて、海に落ちる/落ちないのくだりをずっとやっている奴もいて
そこで時間を使いすぎて、赤鬼がだいぶイラつき始めているのを僕は感じていた。

ただあんな綺麗な海の上に立って「赤鬼困っているから、団体行動ちゃんとしよ!」なんて言いたくないし、なんなら自分ももっと落ちたかったし。

途中向こう岸の海岸に上がり、休憩時間がとったのだが、
そこで赤鬼が長電話しているのを待つ時間があった。

しばらく海岸で浮かんでいるだけの時間が発生し、「この時間なに?」となっていた。

スタート地点に戻る時、「シュノーケリングやる時間ないよ!」と赤鬼が怒り出したが、まあ自分らも悪いけど、長電話してるのもよくないよね、と内心思っていた。



話は変わって、
今僕はこの文章を金沢港で書いている。

何故かは次回書くことにするが、一つ自身の変化に気づいた点がある

「海を見て感動できなくなってしまったかもしれない」

座間味の海が綺麗すぎて、青すぎて、
日本海の黒黒しい海とか、大海原を見ても
「座間味の方が綺麗だな」と座間味の海を思い出してしまい
目の前の海に対して、感情が高ぶらなくなってしまった!

一人旅では、海と、海が見える灯台を見るのが定番コースになっているのだが、座間味の海を人生に摂取したことで、もう普通の海では感動できない身体になってしまった。

今まで九州の海を見た後とかはそんなことはなかったのだが
座間味の海は劇薬すぎた。

これを直すには、一度東京湾で泳いでみるとかしてみたほうがいいのだろうか?

いやでも汚いのはいやだな。

どうすればいいのかわかりませんし、別にどうにかしなくてもいいのかもしれませんね。

少なくとも、
今後他の友達と海に行った際に「座間味の方が~」とか言いかけるのをこらえて「めっちゃ綺麗じゃん!」と嘘感想を言い続ける人生になりそうだ。

音声版も聴いてみてください!

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