最後の特需

「バラシ(仮)R−1ファイナリストライブ」

スケジュールが載るカレンダーにはそう示されている日がある。今月のどこかで(仮)なのであるかどうかは分からなかったがするかもしれなかったライブ名。

例によってなくなった訳だが。

今年R−1ぐらんぷりの決勝に行ってなかったら。

自粛で仕事はほとんどないがたまに入る仕事は確実にR-1ぐらんぷりファイナリストの守谷日和という紹介文がある。行ってなかったらもっともっともっととんでもなく何もない日が増えていただろう。

正直R-1ぐらんぷりの知名度や視聴率、注目のされ具合は挑むエネルギーに比べると物足りないと思っている。それはM-1グランプリと比べるとですが。R-1の決勝に行くのもなかなか過酷な道のりではある。

何度も決勝に行ってる芸人さんはとんでもないことをやり続けている。身近な方で言えばおいでやす小田さんやヒューマン中村さんなどなど。三浦マイルドさんに至ってはチャンピオンでありそこからまた決勝に上がってくる。

えげつないと思う。

出場している側の熱量が伝わりきっていない。
悔しいけどM−1と同じドラマは存在している。
だが伝わらないし伝わり切らない。

伝わりにくい理由の1つに"仲間"感がない。
コンビの友情物語的なものが存在しない。
1人で勝手にやって1人で喜んでいる。

グループで何かを達成するという誰しもが経験していて熱くなって紆余曲折あってという共感がそこにはないからだろう。と思う。

だって1人で勝手にやって1人で凹んでたりしてるから。

ピンってなんてわがままな芸風なんでしょう。

そりゃ伝わらんよ。

教室の端っこで1人ジグソーパズル完成させて喜んでる奴見て感動しないもん。

「俺今からこのジグソーパズル1人で完成させるから見ててやっ!!!!!!!!!!!!」

誰が見んねんっ!

でもこのびっくりマークの数ぐらいの熱量やのに。

途中必要なピースが見つからず焦ってる姿。
序盤にはめてたピースが実は全く違う場所のピースで頭をかきむしり苦悩する姿。
諦めたのか手が止まり投げ出すがもう一度心を奮い立たせジグソーパズルへ向かう姿。
完成間近にひょんな事からバラバラになってしまったジグソーパズルの前で天を仰ぐ姿。
そんな物語を経て完成させたジグソーパズル。

「やったっ!やったぞっ!完成やぁっ!!!みんな、みんな、誰にも言われたわけじゃなく1人で始めたジグソーパズル完成させたぞ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

誰が感動すんねんっ!

ピンってなんて知らんがなだらけなんでしょう。

それでも今年決勝行ってなかったら呼んでもらえてないやろなという案件がこの軒並み仕事がなくなった自粛期間でも感じれた。

それでもR-1ぐらんぷりによって売れたなぁ〜という人はなかなか出にくい。コストが悪い。M-1のコストの良さがえぐ過ぎるのもあるが。

だがそんな1人で勝手にやってる感が強い芸風でも一喜一憂してくれる方々がいてくれる。

尊敬します。これに付き合ってくれるお客さん、ほんまに尊敬します。

1番最初の文。

今スケジュールにある今年の最後のR-1効果、R-1特需がこれ「バラシ(仮)R-1ファイナリストライブ」

これにて終了。

そして劇場も完全閉館から脱出。
改めてスタートを切るにはちょうど良いタイミング。
開催されるか分からない大会へ向けてエネルギー注ぎます。毎年終わるんちゃうかって思ってるけども。

そんなこと言うてるけど、いつか書いてたnote単独、全然進んでない。。新ネタどこかで披露する前の台本有料載せたろ、へへへ、とか思ってたのに、進んでない。

だってnote書いてるもん。今まさしく進まんよ。note書いてるもん。ネタとかじゃなく想い書いてるもん。こりゃいかんいかんの深夜2時。

noteからノートに戻ります。

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