「RIP済みデータ」って何だ?
数多くの機能を持っている現在のワークフローRIPには、多種のファイルをアウトプットする機能が備わっています。
弊社使用のRIPでいうと、ざっくりと大別してアウトプットできるのは以下の三種ほど。
インプットしたデータにRIPで加工して、PDFを書き出せます。
ページ順の制御などを行い一度PDFに書き出す、といった用途に使用します。
8bitTIFF(8bitPDF)
分版済みの、画像データ/またはその画像を包んだPDFです。
PODやレーザープリンターにこのPDFを渡しプルーフとしてを出力する、といった用途に使用します。
(このイメージは連続階調で描かれており、製版網点は得られません。)
1bitTIFF
分版済み/網点化済みの、二値画像データです。分版の数のファイルに分かれています。一色につきワンファイル。
刷版に焼き付けられるイメージです。
また、1bitTIFFを元にプルーフを出力できるプルーフ装置もあります。この装置はたいへんに高価ですが。
弊社ではアグフア・ゲバルト社の 『Apogee(アポジー)』 というRIPをつかっています。
Apogeeには無い機能ですが、他社さんのRIPでは独自の規格を策定して同仕様(同バージョン)のRIP間でデータを共有できるよう、中間ファイルをアウトプットする機能も持っていたりします。
(SCREENさんのOutlinePDF-Advanceなどが有名です。)
プリプレス界隈で『RIP済みデータ』と言われる場合、1bitTIFF、または8bitTIFF(pdf)であることが多いように思います。連続階調なのか網点なのかは問わず、分版までされていれば印刷イメージが決定している、という考え方です。
お仕事でお使いの『RIP済みデータ』、どれを指しているのか調べてみるのも面白いかもしれませんですよ。