「バージョン落として入稿してください」がダメな理由

‪入稿データが印刷会社(等)で対応できないバージョンだった。こんな時「バージョンを落として入稿してください」って言ってしまうことの問題点について書いておきます。

問題点一つ目、バージョンまたぎのリスクと責任の全てをデータ入稿元(データ製作者)に背負わせること。
‪問題点二つ目、入稿元・印刷会社側ともにチェックの機会を作ろうとしていないこと。
問題点はこの二点です。
バージョンまたぎによるDTP的リスクについてはここでは説明を省きますが、その内容は一言で説明できないほどに多岐にわたり、影響範囲も広範です。大抵の場合、「落としてください」っていう人はバージョンまたぎのリスクを説明しません。しかし、とにかく危ない。
原則、作成したバージョンでフィニッシュまで行くべきです。

そもそも論として、データを作り始める前に入稿する側とデータを受ける側のバージョンのすり合わせをちゃんとしましょう。これだけで問題は解決します。
‪(当方はデータ受ける側なんですが、データ作成元から「〇〇持ってない」みたいに言われ、入稿規定に沿った環境が無いなら仕事受けるなよって何度思ったことか。)

‪しかし、残念ながらバージョンのミスマッチが起きてしまった場合。そんな時は、あわてず騒がずPDF入稿にでも切り替えたらよろしいかと。
バージョンミスマッチの対処方法は色々あります。

気軽にバージョンをまたいで(またがせて)、カジュアルに事故らないでください。
『サイレントバージョンまたぎ‬』ダメ絶対。

(※2021年7月13日、一部表現を変更しました。大意は変わってないハズ。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?