【Oilpastel#3】『木を見て森を見ず』がめちゃくちゃ大切だと学んだ瞬間
たとえどんなに風景画が苦手でも、ふとした瞬間に「風景画を描きたい」と思い立つことがあります。
前回描いた風景には建物が含まれていて、その処理の仕方がわからなかったから、今回は空や海をモチーフに描いてみようと思いました。
グラデーションに挑戦
本来なら「建物を描くのが苦手」となれば、それを克服しようと努めるのが最善だと思いますが、とにかくオイルパステルという画材に慣れることを優先しました。
慣れるためにはとにかく描く。
下手でもクソでも場数をこなす。
スキルを磨くのは後からでいいし、描いてるうちに磨かれてくる部分もあるはず。それが牛歩であってもべつにかまいません。
モチーフを切り替えて描いた風景画がこちら↓
上手くもなければ格段に下手でもない・・・ただ、まだまだお勉強が必要であることはよ~くわかる作品です。
ぼかしの入れ方が今までよくわかっていなかったので、空の部分はYouTubeなどを見てグラデーションに挑戦しました。
動画では指でこすって色をぼかす人や、綿棒や新聞紙などの道具を使ってぼかす人など、人によってやり方は様々でした。
適材適所で方法を変えている人もいました。
私の場合は荒目の水彩紙に描いていたので、凹凸に色をしっかり載せようと思うとそれなりにパワーも必要になり、終始指でぼかしました。
後半は指が痛かったです。
グラデーションを行った上に、夕日に照らされるピンクの雲や、夕闇迫る青黒い雲を配置。
夕焼け空は青一色ではなく、たくさん色があるので描いていて楽しかったです。
それでも全体的に迷いながら描いているのが伝わってきます。
ダイナミックな表現を目指して
ぼかしを用いると、全体的にふわっとした優しい印象を与えます。
そこがパステルの持ち味とは思うのですが、
私が目指すのはフワフワ感のある作品でも、優しさを感じる作品でもなく、
先日のnoteでも紹介したクリスさんのダイナミックな作風です。
ぼかしを一切使わないというのもアレなんで、
ぼかしも練習がてら取り入れつつ、
次は少しだけ、クリスさんの画風を意識しながら描いてみました。
色の感じはいい具合かなと思ったりしますが、まだ色々迷いながら描いてますね。
ダイナミックとは程遠い・・・。
因みにモチーフはこちらの景色。
雲と空に、もっと極端にメリハリをつけてもよかったかもしれません。
特徴的な雲の躍動感があまり伝わってきません。
この雲が描きたくてこの景色を選んだのに。
メリハリを得られなかった原因は、描くのに夢中になり過ぎて、途中「遠くから見てみる」という作業をしてなかったかもしれません。
まさに木を見て森を見ず。
この景色はまたリベンジしたいです。
制作途中に大事なこと
画材や技法を問わず、少し離れた位置から途中経過を観察することは大切です。
近くで見るとぐしゃっとした印象のものが、遠くから見るといい具合に馴染んでいるということはよくあることです。
逆に近くで見るといい感じだけど、離れてみると歪んで見えたりすることもあります。
全体を捉えることを終始意識しておくことが大事なんだと、改めて感じました。
因みに、この絵のサイズはA4なんですが、
自分の視界に収まるサイズのため、目を離して、遠くから観察した気になっていたのかもしれません。
今度からは壁なんかに立てかけて、遠くから全体を見渡すクセをつけていきたいと思います。
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