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【そして思い出し笑い〜こんな子、育てましたけど】 #16 彗星のごとく現れた救世主、それは…

長女が中学2年生になった頃でしょうか。
お勉強はあまり得意でなく、
学校ではおとなしく、
どちらかというといじめられっ子…

そんな長女に

救世主が現れました!!!

それは

クイズヘキサゴン!!!
(なつかしっ!!!)

おバカタレントさんたち!!!

勉強ができないことが原因で
うつうつと過ごしていた日本の子どもたちが
「おバカタレント」という
新ジャンルのタレントさんの出現に
どれだけ救われたことでしょう。

例えば、
こんなクイズが出題されたとします。

家から駅までの道のりは1.2kmです。
時速3kmで歩くと、何分かかるでしょうか?

「ハイ、これ、小学生の問題やで〜」と
司会の紳助さんが回答者を煽ります。

大真面目に計算を始める
タレントさんたち。

それを見ていたうちの子も、
さっそくメモ用紙をちぎってきて
計算を始めます。

うちの子、と言っても
やるのは下のふたり。

長女は、やりません。

そんなん、ウチにわかるわけないやん…
というスタンス。

そして、言い放ちます。

「あー、小学校で習ったなあ。
“はじき”やろ」。

はや さ=距離 きょり÷時間じかん

これを、小学校では
「はじきの法則」として教えますよね。

そこまでは、わかってる。
でも、いざ計算となると
自信もないし、

下の子たちが正解する中で
自分だけ間違えるのも
姉としての自尊心が許さない。

で、紳助さんが
回答を見ていくわけですね。

当時、男性のおバカタレント代表は
なんといっても「羞恥心」の3人。

そのうちのひとり
野久保直樹さんの回答を
オープンしてみると…

そこには大きく書かれた

は じ き

の文字が!!!

長女、大喜びで

「やったー!!!
うち、野久保くんと
おなんじ答えやったー!!!」

そうなんです。
間違えようが、失敗しようが、
堂々と振る舞い、

むしろ、間違えることで笑いをかっさらい、
圧倒的な存在感を見せつける
おバカタレントさんたちを見て

長女の中で何かが弾けたようなのです。

羞恥心の3人はもちろん、
里田まいちゃん、木下優樹奈さんたちの
出演番組をかたっぱしから録画しながら
長女は

間違えることは恥ずかしいことではない
むしろ、面白いんだ!

という立ち位置を見つけ出します。

何かの会話の中で、ふと
長女がこんなことを言いました。

「うち、ロサンゼルスって
国の名前やと思っててんなー」。

これまでは、
何かスカタンな発言をして
(スカタンって大阪弁?わかります?)

下のふたりから「えっ、お姉ちゃん
それ、まちがってるで」と指摘され
とたんに機嫌が悪くなる…というのを
繰り返していた長女が

「ほら、ウチって、アホやから」
というスタンスで
自らのスカタンを暴露する。

あれっ?と思いました。

なんか、長女、変わったんちゃう?

いつも、ちょっとすねてたり
斜に構えていたこの子が
なんか、明るくなってきたやん!

中学校に慣れてきたとか、
2年生になってクラスの雰囲気が変わったとか、
何かほかの原因もあったのかもしれませんが

このテレビ番組が、長女にとって
大きなターニングポイントとなったのは
確実だったのでありました。


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