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【そして思い出し笑い〜こんな子、育てましたけど】 #11 「2回目の懇談」が設定された、5年生の夏。

その頃になると、私は
ネットや本などで
いろいろ調べるようになりました。

検索ワードは

発達障害
ADHD
多動
そして、アスペルガー。

チェックリストなんかも載ってたりするので
ひそかに、チェックしていました。

自分の好きな本なんかがあると
じっと座って読みふける長女、

ADHDや多動のチェックリストもやってみましたが
ちょっとあてはまらない感じでした。

だけど、アスペルガーは…

正直、これかもしれない、と思いました。

5年生の時の担任のU先生が
ものすごーくいい先生で

それまで、誰にも言ってなかったのですが
ある日の懇談で、思わず

「発達障害かもしれないと思って
いろいろ、調べてはいるんですけどね」

てなことをカミングアウトしてしまいました。

先生も、やはりそれは感じておられたようで
私が切り出したことで
話しやすくなったのでしょう。

「ADHDでも、多動のほうに出る子と
注意欠陥のほうに出る子がいるんです。
アカネさんの場合は、注意欠陥じゃないかと
実は、思ってたんですよね」と、
話してくれました。

やっぱり、先生のほうから言い出すって
むつかしいんでしょうね。
学校で、「発達障害かも」という話が出たのは
この時が初めてでした。

「うーん。でもADHDは
どうも当てはまらないような気がして。
どっちかって言うと
アスペルガーじゃないかと思うんです」

その時、私は
スウェーデンのアスペルガーの女性
グニラ・ガーランドという人が書いた
『ずっと普通になりたかった』
という本を、すでに読み終えていました。

知能的な遅れがそれほどあるわけじゃないけど
食べ物の好き嫌いが異常なまでに激しく、
(ずっとプリンだけを食べ続けたりするらしいです)

人とのコミュニケーションがうまくいかず
身体的にも、人に触られるのが我慢できなかったり
逆に、ずっと同じものを触っていないと
気が済まなかったり…
(階段の手摺りの丸みとかを
ずっと撫でていたりする人もいるらしいです)

長女の場合、
そこまで強いこだわりはありませんでしたが
多動というよりは、
自閉的な傾向が強いと感じていました。

先生は、ADHDについての知識が深く、
アスペルガーについては
あまり詳しくない様子でした。

「わかりました、お母さん。
来週、もう一度
学校へ来てもらえませんか?」

そう約束して、2回目の懇談が設定されました。
その間にU先生は、長女のために、
アスペルガーについて書かれた本を1冊、
読んでくれていました。

そして、おっしゃいました。

「お母さんのおっしゃったこと、
なるほど、と思いました」。


今後、長女を育てていくために
認識しておかなければならないことが
はっきりと提示された瞬間でした。


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