ディスコミュニケーションに至る言葉の解釈と質問力

今回は2月20日(月)に開催された、リベコの代表理事・森田昇さんによる講座「ディスコミュニケーションに至る言葉の解釈と質問力」についてご紹介します。

ディスコミュニケーションとはコミュニケーションが機能していないことです。コミュニケーションが機能しない理由はいくつかありますが、主なものは、話し手と受け手の間で言葉の解釈が違うということです。

ネット上に上がっている様々な話題が紹介されました。例えば、リスキリングに関する岸田首相の答弁は炎上を引き起こしたのですが、何故炎上したのでしょうか? 参加者の意見も紹介しながら、話は進んで行きます。

愛の価格の算出方法や、「片付ける」とはどういうことか等々、色々な例が示されます。

相手が話している意図や、相手が言葉をどう解釈しているかを理解しないとディスコミュニケーションにつながるのです。

最近の若い社員に、上司が「取り敢えずやってみて」「先ずは自分で考えて」と言っても、彼らには響きません。今はネットで検索すればすぐに情報が手に入る時代ですから、若者はすぐに正解が欲しいのです。良く分からない状態に身を置いて試行錯誤を繰り返すという従来のやり方は、彼らにとっては効率が悪いのです。

彼らは、コスパ(コスト・パフォーマンス)という言葉に加えて、タイパ(タイム・パフォーマンス)と言う言葉を使います。先ず正解を知って、それに基づいて工夫したいと考えるのです。決して努力をしないのではなく、努力をする時期が従来と違う、働き方が変わって来ているのです。このことを理解しないと、若者との間にはディスコミュニケーションが生じます。

ディスコミュニテーションを避けるためには、質問力を鍛えることが有効です。今流行りのChatGPTはどんな質問にも答えてくれますが、答えは質問の仕方によって変わります。欲しい回答を得ようと思ったら、質問の仕方を工夫する必要があります。ChatGPTを使えば、質問力が鍛えられるのです。

私達が普段接しているのは人間ですが、ChatGPTに曖昧な質問をして、的外れな回答をもらっているのと同じようなことが起こっています。従って、ChatGPTとやり取りをして、欲しい回答を得るにはどのような質問の仕方をすれば良いかを学ぶことが、周りの人達とのディスコミュニケーションを防ぐ練習にもなるのです。

「リベラルコンサルティング協議会」
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(仲井圭二)

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