縁側にあこがれる
古民家に想いをよせるようになったのは
田舎で暮らす祖父母の影響が大きい
幼少時から毎年夏休みに訪ねた
鬱蒼とした森に囲まれた木造平家
寡黙でいつもにこにこしている祖父が縁側に座り
山で拾ってきた木片を削る姿が
今でも目に焼き付いている
木造の家 独特のあたたかさ
七輪や蚊取り線香の匂い
“真っ暗な中から手が出てくるよー“とからかわれ
毎回用を足すのも怖かったご不浄
カブトムシ・トンボ・ヘビ…..との遭遇
一つ一つが都会生活ではできない体験で
遊園地や動物園へ行くよりも 何倍もワクワクした
そして いつしか大人になったら
樹々に囲まれた
縁側のある木の家に住みたいと
想うようになっていた