珈琲を淹れることについて
私は自分がコーヒーを入れることについて、それは人とつながることだと思っている。
私は基本的に人間があまり好きではない。あまり人に言ったことはないけれど部屋で1人で本を読んだり、アニメを見たりしていたい。
カフェをやっているから接客が好きだよね、人が好きだよね、と言われることが多い。でも、みんな間違えていて、別に人が嫌いではないけれど好きなわけでもない。
ただやっぱり30歳を超えてもうすぐ40歳になろうとしてる今、人間が嫌いだからと言って人間を避けて生きると廃人化することを知っている。
そんな時に珈琲はとても良い架け橋的な感じを担っている。お店でコーヒーを入れていれば嫌でも人と話すことになるし、それで世間話とかどうでもいい話とかをすることが大切なんだと思っている。
そして、知らない間に楽しくなって笑っている自分がいることに気がついて、自分が人間になって血が通ったように感じる。
そういう感じで珈琲は他人と自分をつなぐ架け橋なんではないかと思っている。
カフェ以外の仕事が立て込んでいて、忙しかったりすると
「今日は休んでしまおうか」
と思ったりもして、
「あーどうしようでもあの人今週は来るかもしれないな、どうしようかな、でも忙しいしな納期ないしなあー、でも土曜日はやるって決めたしな」
と思って半ば無理やり店を開けたりする時もあるけれど、開けてみたら開けてみたで楽しい時間を過ごしている自分がいて
「あー開けてよかったな」って思う。
そのことを自分で認識して再認識して、やっぱり珈琲を淹れるっていいなと思い、珈琲に合うお菓子なんかを考えてしまったりする自分がいる。
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