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きらめ樹間伐のお話会から森づくりやりたいスイッチが入った話

久井町で活動し始めてひとの温かさに触れ、ここでの暮らしがとても居心地よくなってきた。

だからこそ、

ここ三原市久井町にあるものを活かしたい、久井町でなにができるかなと考えてみた。

前から森がすきで、田舎に住んだら森でキノコや木苺を採って食べたり自然の恵みを存分に味わう、そんな暮らしがしたいという想いがあった。

ところが、久井の地元の人たちにそんな話をしたら、

「いまは山に入るひとおらんよ、昔はまったけ(松茸)が採れて採れて仕方なかったけどいまは採れんじゃろのー」と。なんと…

しかし、三原市の学校林の手入れの活動してるNPOフォレストサポートクラブの新居さんいわく、「手入れしたらキノコ採れるようになるぞ」と。

豊かな森にできたら最高…!

手入れできるかな。

ということで、前から気になっていた、

きらめ樹間伐(女性も子ども参加できるという皮むき間伐の方法)のお話会と選木ワークショップに参加した。

講師はNPO法人森の蘇りの大西さんとさやさん。

お話会ではどうして日本の人工林の間伐が必要かについて。

・手入れをしないことで土砂崩れが起きやすくなること。

・間伐など手入れをしたら土砂崩れを防げること。

・熱帯雨林の原生林が破壊されて安い建材として合板やベニヤ板として使い捨てのように使われていること。

・一般的な高温乾燥ではなく、立ち枯れで天然乾燥されるきらめ樹材は建材として使うことで、丈夫で健康な木材として家に使えること。

・建材によく使われる合板は多量の接着剤が使われるので健康を害する一因になるが、その点でも化学物質過敏症やアトピーやアレルギーのあるひとやこどもたちにとても喜ばれていること。

なんとなくで知ってたこともあったが、改めてしっかり学べてお話会はとても勉強になった。

そして翌日の選木ワークショップで実際に森に入り5人ずつのチームにわかれて、一本一本の木を測り、どの木を残すか計算をしていった。

森での作業は、シンプルにとても爽快で気持ちよく、げんきになるのが不思議だった。

マイナスイオン、斜面を上ったり下りたり体を動かし、チームで声を掛け合っての作業がとても楽しかった。

現場には3〜5歳くらいのこどもたちもいたけど、チェーンソーを使わないので、子どもたちも安心して作業してるお母さんのそばで遊んでいたのが印象的。

傾斜が40度くらいのけっこうな急斜面だったけど、子どもたちはすごく楽しそうに遊んでいた。はじめはおそるおそる歩いてたこどももすぐに感覚が慣れてきてたようだった。講師の先生いわく、こどものほうがすぐに斜面に適応するんですよ、と。

ワークショップ後のシェアリングのときに参加者のおひとりが、

子どもたちの笑い声が森のなかに響いて森がよろこんでる感じがしたと言っていた。

不思議と、そんな感じがした。

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それから、その森にあった真っ赤な木苺にみんな、大喜びだった。わたし自身も、真っ赤にキラキラひかる、あまずっぱい木苺との出会いに大興奮だった。その存在がめちゃくちゃかわいかった。

この選木ワークショップを通して、みんなで森に入るの、楽しい!もっと森であそびたい!そんな想いが強くなった。

木苺やキノコが採れて、多様な生き物を育み、おいしい水を生んでくれる、そんな豊かな森づくりをしたい。

そう思ったとき、福岡県の糸島で森づくりをやってる友人、ふじいもんのことを思い出した。

糸島市の市議会議員でありながら、仲間たちとNPOいとなみで“きらめ樹間伐”の森づくりをしている。おとなもこどもも一緒に森づくりを行ない、そのきらめ樹材を使って商品を作ったり、こどもたちにきらめ樹材を使った作品デザインを募集して、選ばれた子の作品のデザインで実際にベンチを家具職人さんとコラボして作ったり。

グローバルに考えてローカルに動く、

地域のことのみならず、生物多様性、環境のことも積極的に取り組んでいる。

そんなふじいもんのことがすぐに思い浮かんだ。

「森づくりのお話会に来てもらえないかな?糸島での色んな取り組みの話が聴きたいな」

答えは、「いいね、自分でよければお話させてもらうよ」

ビックリするくらい迷いなく快諾してくれた。ご縁とはありがたいものだ。

これがワクワク森づくりのはじまりの話。

次回、森づくりのお話会の話につづく


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