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『植物のフィトケミカルは自己防衛本能』で『自己防衛本能は、つまり愛』

杜とあお。では日々、植物を蒸留したり抽出したものをお客さまのシャンプーや薬草蒸しや髪染めとして植物の有効成分を頂戴している。植物の知識は、
(だいたいだけど)本とネットが3割
アーユルヴェーダの師匠から1対1で教わるのが5割
あとはおじいちゃんおばあちゃんから。
それぞれを照らし合わせたり復習しながら擦り合わせて実践して、を繰り返している。

教科書や辞典はとても詳しいし正しいし専門的だけど、そればかりだと覚えることに必死で、考察する力が鈍くなってしまう。
協会とかスクールとか色々あるけど、diploma取得の為の勉強になってしまって、バーチャル的というか、、、
どうもうまく自分で考えることが出来なくなっちゃう。鼻が効かなくなるというか嗅覚や感性が衰えるというか。

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わたしがおじいちゃんおばあちゃんから教わるのが好きなのは、1対1なところ。もはやセッション。
一緒に歩いたり暮らしの中で教わる薬草の知識は、
頬に吹く風だったり、季節の匂いだったり。
日差しの照りつけや、おじちゃんの手の優しさとか
そういった愛と純粋さのなかから得られる学びであり、温度と一緒に五感に溶けて記憶されて、またその季節に呼び起こされるもの。

色々ある学びのなかでも体感を通したものは
テンションが上がって、愛があり
気付きが多くて、好きなのだ。
そんな伝承的な学びのなかで、さいきん

「植物の有効成分も愛だわ...!」

って考察したので書き留めておく。



◆植物の有効化学成分"フィトケミカル"◆


植物の有効化学成分であるフィトケミカルって、
香りとか色とかすべて本人たちの自己防衛本能から出てくる成分だ。

ラベンダーを精油に
シャンプーなどに使うスパイスとハーブ達


【匂いで(嗅覚)】
→甘い香りで虫を寄せつけ受粉してもらう
【色彩で(視覚)】
→紫外線から身を守る
【味で(味覚)】
→強い苦味で身を守ったり、甘い味で食べてもらって種を運んでもらったり
【形、棘など(触感)】
→光合成しやすいよう枝葉を伸ばしたり、大きな花びらでアピールしたり
、、他にも粘膜や樹液などなど等等。

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蒸留して精油、アルコールに浸してチンキに、
浸出油にしてバームにしたり、お湯で煮出して
蒸気浴やハーブティーなど...
↪︎健胃作用の苦味質は昆虫を避ける為
↪︎タンニンはタンパク質を固めて自分の傷を治す為

植物から抽出される色や香りや味など、心身に有効な化学成分"フィトケミカル"は、五感を使って
生き残るための、自己防衛本能による成分。


◆植物の作用、副作用◆


「治す」と「調える」の違いだけど、植物療法では
その人の不調は、元々のその人の個性や季節、住む場所も干渉することを先ず理解しないと、捉えるのが難しいかと思う。同じ不調でも個体差がある。

多くの作用を持つジャーマンカモミール。
[胃のケアのときの作用]
①痛んだ胃の修復⇒消炎 
②ストレス軽減⇨芳香
作用が矛盾してるのは、その人の潜在的な
本来の部分や個性と、季節などが干渉してくるため。

調えるというのは文字通りその人を調律すること。
何かを治すのでなく元の状態にしようとする と言う方がしっくりくる。

植物の有効化学成分は、
「部分より全体。治すではなく調える」
「副作用がない薬草は、無い」


◆ヒトの自己防衛本能も、実は尊くて美しい◆


わたしは緊張したりストレスが溜まると、決まって
だいたい左肩が凝ったり、喉の奥がつかえたり、
脇が締まってリンパが詰まったりする。それもその時々なのだけど、それが悪いとかじゃなくて、なにより

Ayurvedaは
外から健康や幸せを手に入れて自分に足していくのではなく、既に内に持っていることに「気付き、そこにあるものを調える」こと。

と言われている。
日々自己観察をしていると、不安なときは呼吸がこうなっているな。焦ってるときは思考がこうなりがちだな。そういう時は背中が強張っているな。
なんて段々と見えてくる。もちろん日常でそんな時すぐに気付けないけど、少しでも立ち止まり見つめることを心掛けている。

そうすると、わたしの不調は自己防衛本能なんだと気づく。自分自身を守るために「最近寝不足ですよー」
「ストレス溜まってますよー」「思考が忙しいよー」
呼吸や涙が教えてくれる。爪や髪、排泄物が自分の状態を教えてくれる。身体の痛みや思考のクセも
赤ちゃんが泣くのも、生きるための本能。
身体が自分を教えてくれてる、愛してくれている。

◆植物とヒトの『性質と自己防衛本能』◆


こうくると、自己防衛本能って なんて愛で美しいんだ!と思う。

ここで最初に戻って、、自己防衛本能に携わる【性質】に少し触れますね。
植物の匂いや粘膜やなどの物質的なもの
目に見えないけど色や音といった波長にも、
気温や湿度、苦味とかのにも、
みんながみんなそれぞれの性質を持っています。

わたし達人間も植物と同じで、その人その人の【性質】というものがあります。肉体的にも、精神的にも。
(もはやここでは書ききれませんが、熱性.粘性.乾性.軽性.重性など...)

お互いに持った性質同士が、干渉し合って調和した地球世界って、なんて愛しいのかと思います!

まさに、みんな違ってみんな良い!

・・

 〜季節にも時間帯にも惑星や星にもある性質〜
立ち止まり、自分を見つめて、五感と植物で
 自分の性質、身体を辿る旅
に来ませんか?

杜とあお。で待ってますね!

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