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高床式美容室って?

杜とあお。をオープンして4年が過ぎたお正月。
めでたい席で友人と「やったあ!ついに高床式美容室が完成した!みんな、支えてくれて本当にありがとう!!」と予祝いをしました。

予祝い??
高床式、、美容室?? 

色々と、ハテナかもしれません。

『予祝』っていうのは古来日本人の習わしで、
こうなりたいの未来を予め祝ってしまうこと。
春のお花見って 実は 予祝いで、まだ見ぬ秋の豊作を
桜を見ながら「こうなりたい未来」を先に祝い、
桜が散った頃に 田植えが始まったそう。
そうする事で神さまは喜び、皆んなのベクトルも
こうなりたい→こうなるんだへ向かう。
現代では、謂わゆる"引き寄せの法則"と
言われてます。


そして半年後、、、わたしは登呂遺跡にいました。

この写真は静岡の登呂遺跡の高床式祭殿。
高床式倉庫と違って屋根が反るように長く、立派な棟持柱(むなもちばしら)が屋根を支えます。
稲の貯蔵庫ではなく、豊作を願ったり有事の際 神への祀りごとをする清い場所です。

校倉造りの高床式建築物。登呂遺跡にて。



そもそもなぜわたしは「高床式美容室」なんてモノを造ると言い出したのか。笑

.

まずは、高床式と美容室が一体どう関係してるのかお話していこうと思います。
そこには、必然的で深〜い繋がりと 訳があります。



「土偶は植物の精霊」...稲の土偶は人の髪を模している

縄文時代からある土偶。教科書で見た事のない人はいないと思いますが、それが「食べれる植物の精霊をディフォルメしたもので、祭事に奉られていた」のは、未だあまり知られていないようで。。

土偶の本質に迫る参考書。


縄文後期から弥生時代(狩猟採取時代後期からの稲作中心時代)に作られていた、稲の穂と人の髪を掛け合わせた形の土偶を[結髪土偶]といいます。

「稲も人の髪も、細く長く伸び 
      束ねて結い 刈り取る」


というのが一緒だったから、ふたつを掛け併せ
頭上に束ねた稲を付けた、結髪のヒトガタ土偶になったそうです。
ただのシャレではなく、神話的思考の末だそう。。

神話的思考の末の結髪土偶。




穀物の神・アグニ(消化の火)の神と感覚器官


さて、稲は穀物の神様と言われ 刈り取られた後、
ヒトの身体へ咀嚼されながら入ってゆきます。
わたし達は日々、食べ物以外に皮膚から温もりや
視覚から色、聴覚から音などなど...
五感から身体の中へ
入ってくるものを 栄養分に変換しています。

五感だけでなく、学びや経験.感情や人の優しさも
身体と心をつくる栄養分!
食べものは可視化されているから分かりやすいけれど、その他の目に見えないエレメントの力も、
稲と同じように消化し 栄養分へ変換する
身体の中にいる火の神
【アグニの神】へのお供えだと言われています。

消化、昇華、排泄しきれずに残ったものは
【未消化物】として、病気の素やトラウマの素となり体内に残ってしまうので、涙やう◯ち、汗や皮膚など毒素排泄までの流れがスムーズだと、
健康で自己免疫力の高い心身になっていくのです。


穀物の神様→アグニの神様→髪様

ヒトを媒介して姿を変えていく『神様』。
髪や体毛も感覚器官で、危険察知能力があります。

鬼太郎かよ!って思うかも知れませんが、笑
猿から進化した現代人は、進化の過程で体毛が薄くなり、危険予知などの"違和感"を感じたり
『肌で感じる』部分が少なくなってきていますね。

そのうちあと50年もすれば、
ヒトは身体よりも頭で理解することが増え過ぎて前頭葉が大きく膨れ上がり、肌で感じる必要がなくなるから皮膚はツルツルになり。。?!
それって昔映画でみたグレイっていう宇宙人みたいですね。



因みに、、
髪の毛って魂が宿ると聞いた事、ありません?

日本人形のホラーではなくて、最新の科学でも
髪の毛先にいくほど、古い身体の情報や記憶があると分かってきているそうです。
感覚器官から五感を通して、心身を創るアグニ神へと繋がっているなと思えるエピソードです。


美容師の三種の神器

神様の三種の神器って聞いた事ありますか?
【鏡 剣城 勾玉】
ところで美容師の三種の神器は
【鏡 鋏 櫛】
勾玉は昔、尺や角度を見るのに使っていたので
美容師でいうところの櫛です。

2022年10月24日 神在月に出雲の国へ
三種の神器を持ってお詣りに行った事があります。

49cmの八咫鏡、鋏、櫛を持って出雲大社へ。
神在月の出雲の国は毎日虹が出てました!


昔から、神の居る所は"高い場所"と言われています。
穀物貯蔵庫の高床式倉庫とは別に、ちゃんと祭殿があること、その名残で お寺も神社も高床になっていることには ちゃんと繋がった意味があったんです。

こうなるともう、神様=髪を扱う 三種の神器を使う場所は、高床式美容室じゃないテはありません!


排水は川や原野へ=自然に即した建築物

2018オープン当初から、杜とあお。の排水は川や畑、
原野でした。 
高床式美容室は基礎を打つ必要も無いし、地球と
地続きの建築物
なので、水と空気の通り路を自然に則した動線・デザインで創れる、、
🟰杜とあお。らしい形だと思いました。



さいごに


土偶と穀物の神、アグニの神とAyurveda
そして三種の神器。
全てのピースがハマって、

もう高床式美容室造るしかないじゃん!!

と思ったのがコトのはじまりでした。


次回
「やったあ!ついに高床式美容室創が完成した!
みんな、支えてくれて本当にありがとう!!」と
乾杯した【予祝い】について。。


駆け足ですが、これまで読んでくれてありがとうございます。

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