見出し画像

関西盲導犬協会へ行ってきました

こんにちは、広報担当のナギです。

先日、ご縁があって関西盲導犬協会へお伺いしました。
みなさん盲導犬のことはご存じですよね、視覚にハンディをお持ちの方のサポートをするとってもお利口なワンちゃん達ですね。

今回、お伺いした関西盲導犬協会では、「視覚障がい者が行きたい時に、行きたい場所に、安全に行ける社会の実現」を目指し活動しておられ、盲導犬を育成し、盲導犬を希望する視覚障がい者に無償貸与、盲導犬ユーザーさんのフォローアップなどを行っておられます。

盲導犬の一生を映画化した「クイール」の撮影は、この協会のワンちゃんが演じたそうですよ。

こちらには現在、約20頭ほどの盲導犬候補犬がいて、日々、盲導犬になるための訓練が行われているそうです。

お邪魔した時は、ほとんどの犬がトレーニングに出かけていて、お留守番の子たちが出迎えてくれました。

「こんにちは!」とごあいさつしてくれているようです。

ところで、盲導犬がお仕事している場面に出会ったことはありますか?

例えば、交差点で盲導犬ユーザーさんが赤信号で止まっている場面を想像してください。盲導犬ユーザーさんはどうやって信号が赤だとわかるのでしょう。

盲導犬が信号をみて判断すると思っていませんか?

お利口な犬ならできるかも?って思うかもうしれませんが、犬に見える色は人と同じではないそうです。

一説によると、青と黄色は分かるといわれています。なので、信号の「赤」は盲導犬では分からないそうです。

実は、交差点では盲導犬ユーザーさんが「音」で判断しているそうです。車の音の方向が自分の進行方向なら青、目の前を行き交う音なら赤です。

盲導犬は、歩道と車道などの段差を知らせる障害物をよける曲がり角を知らせるが主なお仕事なのだそう。なので、ユーザーさんが指示を出すことで、交差点を渡ることができるそうです。

興味津々っ!

交通量の少ない場面では?電気自動車など音の静かな車だと気づきにくいのでは?右折信号だったら?などなど、交差点を渡ることは想像以上に大変なことなんですね。

盲導犬がいても、白杖の人でも、「赤ですよ」「青になりましたよ」などと声をかけてもらえるだけでも、助かるそうです。そんな場面に出会ったら、そのひと言が安全に渡れる手助けとなることをぜひ思い出してくださいね。

私のお仕事は「PR」することなんだよ。とポーズをとってくれました。決まってます。

たくさんお話をお聞きして、知らない事がたくさんありました。

・訓練を受けても、盲導犬になれるのは3割ほどだということ。
・盲導犬として活動するのは8年ほど。
・盲導犬となる犬たちは生まれてからたくさんの人と関わるので、忠犬ハチ公のようにご主人一筋という性格の犬では不向き。
・盲導犬に最も多い犬種はラブラドールレトリバーだが、ペットとして飼われているラブラドールとは血統が違う。

などなど


そんなお話をお聞きしたこの場所は、「木香テラス」という木のいい香りがするリビングのような居心地のよい空間。中央に薪ストーブがあり、職員の方のデスクと犬たちのサークルが目の届く範囲にあるお家のような場所でした。

温かい雰囲気の「木香テラス」
中央の薪ストーブでポカポカでした

このような施設は世界でも珍しいそうで、海外から見学にこられることもある新たな取り組みなのだとか。すぐそばに人がいることで犬たちも安心して過ごせるそうです。

私は、以前に電車で盲導犬ユーザーさんをお見かけした事がありました。お仕事中の盲導犬をみて、とても賢い犬だな、すごいなと思いましたが、盲導犬になるまでの大変さやユーザーさんのご苦労まで想像できていませんでした。

キチンと知ることは大事だなと感じた一日となりました。

おまけ

クリスマス前にお邪魔したので、立派なクリスマスツリーの前で記念撮影。特別に、クリスマスバージョンでポーズをとってくれました。

記念撮影にも応じてくださいました。
特別にクリスマスバージョンも

私たちモリトは、わずかではありますが、関西盲導犬協会を支援しています。これからも私たちにできるカタチで応援してゆきたいと思っています。