2023GW ダイジェスト③

前回の続き

3日目 高知県の旅
タイトルが「高知県の旅」とあるけど、前半は高知市内散策、後半はとさでんの路面電車を端から端まで乗り通す旅をやっているので高知市内とは限らないという表現で書いている。

愛媛県の松山市駅から高速バス「黒潮エクスプレス号」に乗車し、高知駅に到着したのは夜9時のこと(写真1)。当たり前だけど夜暗い。

写真1 高知駅までお世話になった
「黒潮エクスプレス号」(JR四国バス便)

そう言えば、今年は旅行需要の高まりから高知県だけ宿泊先を見つけることが難しかった。手配をしたのが4月中旬ということもあったけど、前もっておさえるべきだったと反省。何とかして宿泊先をおさえたが1泊2万円程度で残りわずかと言うことで飛び込みで「ポチっとなっ!」。よくよく考えると普通のビジネスホテルぽかったけど需要供給バランスを考慮したのだろうと思う(ダイナミックプライシング?)。

1.MY遊バスの旅

そんな話はさておいて、翌朝から前半戦の高知市内散策がスタート。高知駅から出ている観光路線バス「MY遊バス」に乗車。数年前に初めて訪れた際も桂浜まで行くのにこのバスを使ったので観光にはうってつけ。最初に降りたのは牧野植物園正門前というところ。初めて訪れた時にはここをスルーして桂浜に向かっていたけど、降りたのには理由がある。

今年度前期の朝の連続テレビ小説「らんまん」。その主人公牧野万太郎(富太郎)は高知出身ということであって今年は特に注目されているという。この注目を現地にて体感することが四国・高知を訪れた目的である。実際、バス停で降りて券売機で入場券を購入するまで列が出来ていたものだから、その人気と注目を伺わせるものだった(写真1、2)。

写真1 高知県立牧野植物園 看板
写真2 高知県立牧野植物園 エントランス

この牧野植物園は建築的に興味深いものであって、設計したのが高知駅の高架駅舎を設計した内藤廣(ないとうひろし)である。屋根を支える木架構が印象的な他、目の保養にもなるんじゃないかというくらいに大きな樹木が中心に備わっている(写真3)。

写真3 大きな樹木(名前は忘れた)

植物園内は博物館の機能もあり、牧野博士の生い立ちなどが展示されている他、「らんまん」出演者のサインが展示されていて思わず撮影。ドラマを見る上でも参考にもなるものだった。

さて、MY遊バスに乗車し終点の桂浜へ。手前で大渋滞に巻き込まれて到着が30分遅れるということもゴールデンウィークのことだし、コロナ禍前もそうだったので仕方ない。計画は多少狂ったもののどこかで調整すれば良いので大丈夫。

桂浜は初めて訪れた時とは違って、何だか立派な施設(海のテラス)が出来ていて、あと「桂浜」という記念撮影スポットも出来ていた。どうやら今年3月に出来た新しいスポットのようだ(写真4)。そりゃ初めてのゴールデンウィークだし賑わうのも当然だろうなと。

写真4 海のテラスと「桂浜」のフォトスポット

そして桂浜と言えば、有名な坂本龍馬像(写真5)。この時期は「龍馬に大接近」という期間限定の催しがやっていて、これは100円払えばという龍馬像の目線の高さで風景を味わうことが出来るというものだ。ちょうど天候にも恵まれていて太平洋を望むことも出来た(写真6、7)。もちろん地平面からの太平洋も忘れずに撮影(写真8、9)。やっぱりいつもの光景、変わらないが良いものだと。

写真5 坂本龍馬像
写真6 「龍馬に大接近」から見る坂本龍馬像
写真7 龍馬像目線から太平洋を望む
写真8 地表面からいつものお決まりの光景
写真9 太平洋を望む

2.路面電車の旅

さて、桂浜から中心地へ、今度は路面電車の旅に向かう。朝に購入した1日乗車券は片道の一般路線バスが無料乗車できるので行きは「MY遊バス」、戻りを「路線バス」という感じで旅を計画することも出来る(ただし途中下車停留所は限定)。

そして路面電車に乗車し、まずは西の終点・伊野へ。観光協会の人が「ちょうど鯉のぼりイベントがやっている」と教えてくれたので、レンタサイクルを借りて周辺散策がてらその場所へ向かう。到着して目撃したのは鯉のぼりが川を泳ぐという珍しい光景だった(写真10)。実は、この「仁淀川 紙の鯉のぼり」は全国的にも有名なイベントで仁淀川自体が水質が綺麗であることをアピールしているようだ。たまたま明日までというイベントだったから見れて良かった。

写真10 仁淀川 紙の鯉のぼり

再び自転車を走らせ土讃線の鉄橋近くまでやってきた。仁淀川を走る列車を撮影することに(写真11)。鉄橋と列車の組み合わせはやっぱいいもの。

写真11 仁淀川に係る鉄橋を渡る特急あしずり7号
(2000系・3両編成)

散策を終えて、始発の伊野から今度は東の終点「ごめん」に向かう。何と乗車した車両が朝の連続テレビ小説「らんまん」のラッピング車両だった。県内でその効果をアピールしているものだと感じる(写真12)。

写真12 「らんまん」ラッピング車両(伊野電停にて)

ちなみにごめん方面に1本直通がないので途中の鏡川橋電停で乗り換えて向かう。やってきた路面電車には「ごめん」という看板が掲げらていて愛らしいもの(写真13)。ちなみに伊野方面には「いの」という看板が掲げられる。

写真13 とさでんの路面電車(鏡川橋電停にて)

道中ネットで何だか話題の電停に向かう。降りたのは清和学園前電停。何故か?この写真を見て欲しい(写真14)。次の電停まで目と鼻の先にあるというのだ。この電停は通学利便性向上のために設置され、隣の一条橋電停は地域住民の要望で廃止に出来ず今の状態に至る。ざっくり言えば歴史的な背景がこの近接駅を生み出したということだ。

写真14 清和学園前電停付近の踏切から
2つの電停の近さを物語る

再び乗車して終点の「ごめん」に到着。駅舎がコンビニと一体型になっているのが興味深い(写真15)。なんか他の県にもあったような気もするが…

写真15 ローソンと一体型のとさでん・ごめん駅

そして徒歩5分くらい歩いたところに、「海洋堂SpaceFactoryなんこく」と建物外観がユニークな施設も(写真16)。海洋堂のソフビフィギュアが出来るまでが見物で出来る国内初の施設だとか。開館時間が過ぎていたので、また後日どこか見物出来ればなーと思う。

写真16 海洋堂SpaceFactoryなんこく

3.夕食の時間とまとめ

ごめん駅から路面電車に乗車しはりまや橋へと向かう。ひろめ市場で餃子を食す予定ではあったが、何とここに来て本日分の販売終了のお知らせが❗️まぁさすがに人出も多いことだから仕方ないというなら大間違い。まだひろめの屋台餃子が近くにあったもんだからそこで行列に並ぶことにはなったものの無事、お目当ての餃子を食すことが出来た。美味しかった。その一言に尽きる(写真17、18)。

写真17 ひろめの屋台餃子
写真18 食事後でも行列が続いている図

さてと今回の高知は初めて訪れた数年前からかなり濃い行程で楽しめたし、寧ろ「らんまん」効果があったから普段のゴールデンウィーク以上に混雑と賑わいがあったのも事実。路面電車で東西の終点を弾丸で訪問出来たのもいい収穫だったけど、低床電車に遭遇は出来て乗車できなかったのは痛恨の極みである。どこかでリベンジしたい…

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