Twitterとの距離を見直してみた話。
Twitterとの距離を見直してます。
元から人との関わりが苦手だったのだけど、最近ではSNSでのやりとりもだいぶ苦痛になってきました。
文句や悪口を言われる、失礼な悪意を向けられるのも嫌だけど、「心底同意!」のような引用RTをされても、嫌な気持ち(めんどい、うざい)になっているので、どう考えても、自分のほうの問題なのでしょう。自分は、それがたとえSNSであれ、あまり他人と一緒にいられる人間じゃない。そう痛感しました。
それなのにTwitterには中毒性がある。
当たり前のように、特に何の考えもなく、PCつけたら、iPhone開いたら、そこですぐにTwitterに繋がれる。そんなTwitterとの距離が、やっぱり考えればとても不自然、「不健康」だなと。あくまで自分の場合は、ってことですが。それでいい機会なので、Twitterの運用を見直そうと思いました。
脱Twitterの動き
そして気づくと周囲でも「脱Twitter」の動きがあちこちであるんですよね。
ぼくがフォローしていた人の中では、まずは栗田隆子さん。
彼女のアカウント、今は完全に自身のご活動の宣伝ボットと化しています。
基本的に書きたいこと、言いたいことはツイートじゃなくてまとまった文章にしていこう。たまにツイートするにしても、自分から発信するだけ。フォローをすべて解除し、「他人のツイートを見る」機能を一切排除し、まさに一人ぼそぼそ声で「つぶやく」だけの場と化している。栗田さんらしくていいなと思いました。
ぼそぼそつぶやこうにも他の人のインターアクションが過剰になると、ぼそぼそ声が勝手に「増幅されてく」。それも嫌だったのではないかと推測してます。
マサキチトセさんも栗田さんと同じく、フォローをすべて解除。アカウントだけは宣伝用に残しているようです。
マサキさんが気にしていたのは「フォローする」ことが持ってしまう政治性。いつの間にかフォローしている人が問題発言をしていると。それでも気づかずフォローしたりリツイートしたりしてしまうと「マサキは差別に加担するのか」と責任を追うことになる。かといってすべて管理もしきれないので、いっそのこと......という動機のようですね。
かねてより自分もお二人と似たようなことを考え、感じていたので、Twitterと距離を取るいい機会だと思いました。
それはいいとして、さて、どうやって「距離」をとるのか。どれくらいの「距離」をとるのか。
ツイートは読まないがツイートできるようにする
最初に考えたのは「それでもツイートだけはしたい」でした。
これは栗田さんの運用に近いイメージかもしれません。自分がつぶやくのはやめたくない。勝手につぶやいてるので、勝手にして、という感じ。他人がワーキャー言って、それに自分が「乗せられてく」感じ、そんな言葉のあり方と距離を取りたいという気持ちだったので、他人のツイート、タイムラインは見られなくてもいいけど、見ないようにしながら、それでもツイートだけはしたいと思いました。
そこでまずはubuntuのターミナルからツイートできるプログラムがPythonであったのでこちらを使ってみました。これ、まあ、いいんだけど、日本語だと入力が非常にぎこちない。ubuntuやmacでしか使えない手だし、ちょっとこれは実用に耐えないなってんで、別の方法を探しました。
メールからツイートするサービスがあったので、今はこれを使ってます。
指定されたメールアドレスに送信すると、本文がそのままツイートになるサービスです。写真も添付すれば送れるし、送信履歴がメールで残るのもいいですね。スマホからでもPCからでも送信できるのも便利です。
「ツイートだけはできる」環境にするために、次にしたのは
「iPhoneからアプリを消す」
「ブラウザのブックマークバーからTwitterを消す」
でした。
情けない話なんですが、iPhoneからアプリ消しても、何かのきっかけで再インストールを繰り返してしまうので、キーチェーンに残っていたパスワードもすべて消去し、パスワード自体もランダムにして自分では覚えていない、いちいち調べないと再度アプリをインストールしたところで簡単にはログインできないようにしてみました。
元からスマホにはほとんどアプリを入れず、電話、写真、音楽、カメラ、kindleリーダーくらいの機能になるように使っていたので、ようやくその運用とも辻褄が合うようになった感じです。
今はお試し期間で、ちょっと他に試したいことや準備もあるので、PCからはTwitterに割と容易にログインできるようになってしまってますが、ここも変えてしまえば「ただつぶやくだけ」「でも見ることはできない」環境が完全に実現できそうです。
でもやっぱりタイムラインは読みたい
で、ここまでしてきてなんですが、とはいえ完全にタイムライン取得できない、読むことができないというのもなんだかなあ......とも思うようになりました。情報取得どうするのよ?って。とても見たい人のツイートもなんだかんだでありますからね。
そこで最初は「それでも見たい人だけフォローして、残りはフォロー解除する」って方法を考えました。でも、すぐやめました。めんどくさい......。フォロー管理アプリもあったので使ってみたけど、いずれにせよ、ようこんなめんどくさいことやるなと.......。自分には無理でした。
結果、こんなことするくらいならいっそ全部フォロー解除するわ!!ってなったのだけど、全部フォロー解除するなら、そもそも最初から他人のツイートを一切見なきゃいいだけなので別に解除する必要はないし、全部フォロー解除すら面倒くさかったので、今はそのままにしています。
で、考えてみたんですけど、なぜ他人のツイートを見るのをやめようと思ったのか。なぜそれでも「やっぱり見なきゃ」と思ったのかって、要は
①他人のツイートと相互作用して拡散/増幅していく声のあり方が嫌になった
②なんとなく惰性でTLをチェックしてしまい時間の無駄だし集中力が落ちるから
③それでも一切見ないと情報入ってこない気がして不安だから
ってことでした。要は①②③が満足できるあり方になっていればいいと。
そこで、まずはちょっと変わったことしてみました。TwitterAPIで定期的に自分のホームタイムラインを取得することにしたのです。
1時間に1回200ツイートくらいを取ってくる。それをテキストファイルにして保存して、これを定期的、1日に1回くらいKindle Paperwhiteに飛ばし、paperwhiteでツイートを読むようにしたのです。
ツイートは読んでもいいけれど、こまめにチェックするのではなく、1日にまとめて、しかもPCやiPhoneではなく、Kindle Paperwhiteでなら許す!という、そういう運用にしたんですね。これなら、①②③の条件満たすなと思ったんです。
さてやってみてどうだったか。
笑っちゃいました。
テキストだけになり、一切の虚飾もデザインもなくなった状態のツイートたちは、まったくおもしろくなかったんですよ。最初はあっという間に200ツイートくらい読み終わるかと思ったのですが、20ツイート見たあたりでウンザリし「こんなのではなく、もっと質の高い読み物をくれ」と思うようになりました。
タイムラインは玉石混交とはよく言ったものだけど、まさしくその通りですね。下にスワイプしながら、なんとなくだらだら、まったりと読むのにふさわしいのがTwitterだったんだという発見がありました。(それが悪いとも思わないし、嫌いとも思わないが)
一応今も定期的にAPIでツイート取得し保存してますけど、早晩保存やめると思います。おそらく一生見返さないし......。
代替手段を整える
次に考えたのが、ツイートはやっぱり見ないけど、代わりとなる情報源とその環境を整えるってことでした。
具体的にはFeedlyやInoreaderのようなRSSサービスと、PocketやInstapaperのようなReadItLaterサービスを使って、新しく出てきたWeb記事を収集し整理したものを後で読む、って感じでしょうか。
自分の場合はInoreaderとPocketを使ってるので、この2つで説明すると、
①Inoreaderに更新が気になるウェブメディアやブログを登録。到着した新記事を一時的にストック。
②新着記事を見ながら、後で読みたいものをPocketに転送。
③Pocketの記事がP2Kというサービスによって、自動で毎日1回、Kindle Paperwhiteに転送される
④読みたい記事をKindle Paperwhiteで読む
といった感じです。一見ややこしそうですが、ほぼ自動化してあるので、自分が読む記事だけピックアップしちゃえば、あとは自動で送られてくる記事をKindleで読むだけですね。
Kindleに記事が転送されたときには複数の記事がまとまって、目次までついて、一つの雑誌みたいになるんですよ。これが楽しい。
たとえばなんですけど、中華料理のレシピやクックブックの紹介、新鋭ジャズボーカリストの紹介記事などを間に挟みながら、テック関連や政治関係のニュースが並ぶ、自分専用のカスタマイズ日刊紙みたいになる。
これ、楽しいのでめちゃおすすめです。Web記事って一つずつ読むとあまり「腹にたまらない」感じがして物足りなかったり、ものすごい熱量の記事だとWebやスマホで読むと疲れたりする。Kindleだとほんと雑誌を読んでる感じがして満足感高いです。
これもやってみたら、おもしろいことがわかりました。
ここまでして集めた情報と、Twitterのタイムラインやトレンドで取得した情報と、クオリティにそこまでそんなに差がないってことです。
たとえばM1チップの入ったMacbookってほんとにそんなにすごいの?とか、夫婦別姓のためにペーパー離婚をしました!みたいな記事、RSSフィードを見ていると目について「あとで読もう」って思うんですけど、Twitterでも、ぼくのフォローしている方はこういうことに興味持ってるので、勝手に流れてくるんですよね.....。
自分としては「これで情報のクオリティもあがるぞ!」「Twitterはいかに質が低いかわかるぞ」と思ってたので拍子抜けしました。
ただ、バラバラに漫然と情報を取得するのではなく、1日にまとめた時間をとって、もしくはスキマ時間に集中して情報摂取するので、その分効率はよいし、無駄な時間は減るんじゃないかと推測してます。
いずれにせよ、Twitterを見なくても別の方法で同等の情報にはたどりつけるってことなので、ますますタイムラインって見なくてもいいかも.....ってなりました。
中毒行動から脱する方法
さて、中毒ってなんでもそうなんですけど......あ、いや、今更ですけど、Twitterとか中毒だからね(笑)。この記事真剣に読んでる人も間違いなく中毒だから! てか、現代人ってほとんどがスマホやSNSの中毒だからね!
そこはもうそういう前提で話を進めますけど、中毒って、そこから抜け出したい場合、①環境を変える、②代替手段を用意するのが大事らしいですね。
禁煙したいなら灰皿捨てるとか、自分がタバコを吸いたくなるシチュエーション、いつも吸ってるシチュエーション、たとえば飲み会とか、そういうところから距離をとる、ってのが大事じゃないですか。これと同じで「Twitterやめる!」でも一番大事なのは、もう「アプリ削除」なんですよ。
フォロー全部はずしたって、手元にアプリ入ってたら、絶対いつの間にかリスト組んでTL確認したりしちゃうんで.......そうじゃない人は最初からその程度のツイ廃ってことです。なので、とにかくアプリ削除。これが一番効くと思いますね。
他方で②代替手段を用意するのもとても大事。単に「やめる」「我慢する」よりも「代わりにこれをやる」って決めていたほうが、ダイエットや禁煙禁酒は成功率高いらしいです。
Twitterも同じですね。だから自分の場合、PC起動したらTwitterの代わりにRSSリーダーを開くようにしました。
Netflixも契約しました。これは人によりけりですけど、ぼくの場合、動画や映像に熱中したり中毒になる可能性はとことん低く、どんだけドキドキのドラマ見せられても、いつでも見るのやめられるので。何度もSNSのフィードをチェックしてしまうのは不健康ですけど、それならその代わりにドラマや良質なドキュメンタリー見てるほうがいいなって。
サポートよろしくお願いします!
という感じで、Twitterとこれからはだいぶ距離をとっていきたいと思います。自分は過去2年間、まるまるTwitterから消えてた(単にやる気失ってやってなかった)時期があったり、急に復活したりするので、どうなるのか。何がしたいのか。気持ちが変わったりするんでしょうけど、とりあえずはこんな運用で進めていきたいと思います。
ツイートも減らし、その分、こういう記事をいろいろ書いていこうかなとも思っています。どこのプラットフォームで、何をどう書いていくか。今度はこのあたりについても考えてみたいな。
というわけで、そういう動き応援するよ!いいじゃんもっとやれ!って方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひサポートをお願いします。サポートできるサービスについても、これからいろいろ検討したい。あ、noteやFanboxにお金落としたくないって人は、以下のほしいものリストから。送ってきてくださるととても嬉しいし、やる気が出ます。
それでは!
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