森野照葉の『勝手に言わせて』

夫、夫で貝の上。賛

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最近の記事

ドイツ漫遊記31~ルンペンハイム城で井上陽水~

ナチュガチュギ キングオブコントでラブレターズの『光』を見てから、井上陽水のメロディが頭から離れなくなった。  ぼんやりと天気の悪い、霧に包まれた街を歩きながら「井上陽水、やっぱすげぇな」と思いながら『少年時代』を聴いていた。  ドイツのフランクフルトにいても、なぜか胸に響くの井上陽水である。ルンペンハイム城なるものが面白そうだと思い、電車とバスを駆使して1時間、あっさりとルンペンハイム城に到着してのんびりとしていた。  一度でも『少年時代』のメロディに取りつかれてしまう

    • (What's the Story)Morning Glory?-Oasis-和訳

      All your dreams are made (お前の夢ってのは全部) When you're chained to the mirror and the razor blade (単調な人生に縛られている時に見るものさ) Today's the day that all the world will see (今日こそは世界中がお前に注目する日になるさ) Another sunny afternoon (こんな晴れた日の昼下がりだってあるぜ) Walkin' to t

      • ドイツ漫遊記30~源泉都市Bad Vilbelを巡る~

        Foggyな朝は 目が覚めるとフランクフルトの街は霧に包まれていた。遠くが見渡せず、うっかりしていると巨人が出てきて街を闊歩するのではないかと思うほどにうす暗い朝であった。  フランクフルト近郊に源泉都市なるものがあるというので、行ってみることにした。電車で40分ほどでバート・フィルベルの街に到着した。    駅を降りてまず目に入ったのは、こちらの瓶のようなモニュメント。街を歩いているとところどろこで目にするのだが、恐らくは源泉都市としてアピールするためのモニュメントのよ

        • ドイツ漫遊記29~Jasmine MyraのJazzを堪能した Deutsches Jazzfestival2~

          大注目のアーティストのライブ すっかり忘れていたのだが、私はJasmine Myraの曲をYoutubeでお気に入りに入れていた。ある日突然、Youtubeからレコメンドされたのが以下の動画である。  最初に聴いたときは「ほーん、リラックスできるええ感じの演奏やーん」くらいに思っていて、それほど心惹かれることはなかった。    ところが、である。  彼女のライブ演奏を体験した今となっては、それは単なる「ええやん」ではなくなった。「めちゃくちゃ最高」に変わったのである。

          ドイツ漫遊記28~ドイツのフランクフルトで、ヨーロッパ最古のジャズフェスティバルを体験 Deutsches Jazzfestival1~

          歴史あるジャズの祭典 ふとした出会いの喜びというのは、意味もなく冷蔵庫を開けたときに美味しそうな食材を見つけたときの感覚に近い。そこにあった筈なのに、気づいていなかったことに気づく喜びとでも言おうか。とにかく、そんな出会いがあった。  たまたま入ったフランクフルトの観光案内所で、私はドイツ・ジャズ・フェスティバルの文字を見つけた。見れば10月23日~10月27日まで行われているジャズの祭典だった。調べてみると最初の開催は1953年であるから実に70年以上も行われているヨーロ

          ドイツ漫遊記28~ドイツのフランクフルトで、ヨーロッパ最古のジャズフェスティバルを体験 Deutsches Jazzfestival1~

          ドイツ漫遊記27~Sweet Mainz And It's a long way to the top if you want to see Frankfurt~

          Sweet Mainz  ふと思い立ってマインツに行こうと思った。シャガールがデザインしたという青いステンドグラスを見に行くためだ。  フランクフルトからは電車で約40分。マインツという名前の響きも良い感じだ。  到着してしばらく歩けば、Calwで見たような甘い雰囲気の建物が連なっている。まるで絵本の中に迷い込んでしまったかのような、素敵で可愛らしい街並みに蕩けそうになった。      散歩をする時間がとても楽しかった。甘い雰囲気に心がワクワクし歩の速度も知らず知らず

          ドイツ漫遊記27~Sweet Mainz And It's a long way to the top if you want to see Frankfurt~

          ドイツ漫遊記26~いざ、フランクフルト・アム・マインへ~

          シュトゥットガルトを後にして 10月22日は天気が優れなかったため、ホテルとスーパーマーケットを行ったり来たりしながら過ごす日々であったため、特に書くことがなかった。  翌10月23日はシュトゥットガルトを後にして、フランクフルトへとやってきた。  ドイツで五番目に大きいという大都市フランクフルト。シュトゥットガルトに比べてさらに都会的で、まばらに立つビル群を見ているとオーストラリアのシドニーを思い出した。シュトゥットガルトに比べて平らな場所が多く、電車でのアクセスもしやす

          ドイツ漫遊記26~いざ、フランクフルト・アム・マインへ~

          ドイツ漫遊記25~エスリンゲン・ルートヴィヒスブルク城、そしてシュトゥットガルトを一望する~

          天気の良い日は活発に 一日を通して晴れとちょい曇りの天気予報だったので、朝から活発に動きだした。まずはエスリンゲンへ行って有名なところをささっと周り、11時開場のルートヴィヒスブルク城に向かうことに決めた。 エスリンゲンを一望する    駅を降りて足早にエスリンゲンを見渡せる丘へと走り、目覚めたばかりのエスリンゲンの街を撮影する。これが何とも言えない素晴らしい景色で、このような絶景をもっと上手く描写できないかといつも悩んでいる。しかしながら、街を上から見下ろすことの爽

          ドイツ漫遊記25~エスリンゲン・ルートヴィヒスブルク城、そしてシュトゥットガルトを一望する~

          ドイツ漫遊記24~ヘルマン・ヘッセを訪ねて~

          大学時代の心の支え 就活するかどうかで迷っていた時期に、私は一冊の本に出会った。ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』である。国語か何かの教科書で名前だけは知っていたが実際に読んだことはなく、ふと気になって手にして読んだら衝撃を受けた。  一言で言えば『エリートの転落物語』なのだが、妙な共感を抱いたのである。私自身は『車輪の下』に出てくるような主人公のように、特にエリートだったというわけでもなく、周囲から何かを期待されたわけでもなかった。小中高と何も考えておらず、なんとなく父親の手伝

          ドイツ漫遊記24~ヘルマン・ヘッセを訪ねて~

          ドイツ漫遊記23~メルセデス・ベンツ博物館で気が狂う~

          いざ、メルセデス・ベンツ博物館へ 私の知り合いでベンツ乗りがいるのだが、やたらと彼は「ベンツはEクラスが最強」と言ってきて、ベンツの良さを私に語ってくるのである。  あんまりにも語ってくるものだから、「じゃあ本場の博物館に行ったことがあるのか」と尋ねると、「無い」というので、これは勝てると思い「じゃあ、僕はベンツ博物館に行くから、君よりベンツが好きだ」と謎のマウントを取って、メルセデス・ベンツ館に向かった。  しかしながら、私はベンツが好きというわけではない。昔から「車なん

          ドイツ漫遊記23~メルセデス・ベンツ博物館で気が狂う~

          ドイツ漫遊記22~シュトゥットガルトの絶景図書館~

          金曜日は移動日 ホテルでぼんやりと朝食を取って、バスに乗ってミュンヘンからシュトゥットガルトへ。曇り空の日は本当にぼやぼやとしていて、バスの中で『アメリカン・サイコ』を見て、時折バスの外を眺めては「平坦だな~」と思いながら見ていた。  オーストラリアにいた頃は、ビーチには10分、20分あればアクセスすることができた。ところがスイスやドイツに来ると、首都圏にビーチが近くないのである。だから、ヨーロッパでは海をあまり見ない生活で、どちらかと言えば川とか湖を良く見る。  そして、

          ドイツ漫遊記22~シュトゥットガルトの絶景図書館~

          ドイツ漫遊記21~毎日散歩したいくらい素晴らしいニンフェンブルク城~

          ミュンヘンは駅前だけが良くなかった  非常に天気の良い日で、南ドイツはあらかた見尽くした気持ちになっていたので、改めてミュンヘンの街をきちんと見ようと思い、ニンフェンブルク城の周辺を散歩することにした。  相変わらずミュンヘン中央駅の前はガラの悪そうな人が多く、あまり長居はしたくないなと思いながら、トラムに乗ってニンフェンブルク城まで向かった。 超大当たりのニンフェンブルク城  天気の良い日は散歩に限ると実感するほどに、素晴らしい景色がニンフェンブルク城には待っていた。

          ドイツ漫遊記21~毎日散歩したいくらい素晴らしいニンフェンブルク城~

          ドイツ漫遊記20~気分最高潮のシュガー・タウン インゴルシュタット~

          インゴルシュタットですやん ミュンヘンに来た時から、行きたい場所と言えばインゴルシュタットであった。天気が良い日には絶対に行くと決めていたので、実際に天気が素晴らしい日にインゴルシュタットに行くことができ、物凄くテンションが上がった。歩きながらずっと「良いですねぇ~」とユビッチャ・ポポポーのように呟いていた。それほどに私の好みど真ん中の街なのである。   シュガー・タウンのシュガー・ビート  私が勝手に名付けているだけなのだが、インゴルシュタットはシュガー・タウンである

          ドイツ漫遊記20~気分最高潮のシュガー・タウン インゴルシュタット~

          ドイツ漫遊記19~世界最古の社会福祉住宅のある街アウクスブルクを歩く~

          何を思ったかアウクスブルク すっかり南ドイツを堪能しているため、他に行くべき場所は天気の良い日にしたいと考えていた。あいにく、空一面曇り空であったため、本来行きたい場所であったインゴルシュタットは断念し、アウクスブルクへ行くことにした。何か見たいものがあったというわけではなく、なんとなくアウクスブルクになったのである。 なんとなく見つけた世界最古  アウクスブルクに着いても、何が見たかったというわけでもないのだが、ぼんやり街を歩いていると、フッゲライという場所があること

          ドイツ漫遊記19~世界最古の社会福祉住宅のある街アウクスブルクを歩く~

          ドイツ漫遊記18~レーゲンスブルク、最古を巡る最高の旅~

          レーゲンスブルクへ ドイツに来てから、レーゲンスブルクに行きたいと思っていた。どうやらドイツ最古の帽子屋があるというのだ。調べてみると他にドイツ最古のカフェと、ドイツ最古の石橋と、ドイツ最古の大衆食堂ソーセージ屋があるという。  せっかくドイツに来たのだから、最古は抑えておかないとドイツに来たと言えないのではないかという妙な思いが湧き、いつかレーゲンスブルクに行かねばなるまいと思って、天気は曇り後雨予報であったが、レーゲンスブルクへと行くことにした。 最古巡り  ミュン

          ドイツ漫遊記18~レーゲンスブルク、最古を巡る最高の旅~

          ドイツ漫遊記17~レジデンツは絶対に行け~

          日曜日はのんびり? ヨーロッパでは日曜日は基本的にどこの店も閉まるので、前日から食料品を買いだめして、のんびり過ごそうかと考えていた。ところが、やはりせっかくのヨーロッパに来ていて、ただただぼんやり過ごす気にもなれなかった。同室の人々は、一日中ベッドでスマホを見ていても平気な様子だった。天気も悪く寒いうえに、店も閉まっているとなれば仕方のないことだと思う。だが、私は遠く日本からやってきていて、次にいつ来れるか気分次第であるから、見れるものがあるならば見ておこうと思ったのであ

          ドイツ漫遊記17~レジデンツは絶対に行け~