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2021/09/22 即興詩「見えない穴」

しぼみそうな心に
息を入れ続ける
入れているはずなのに
どんどんしぼむ
おかしいな おかしいな

こんな時に頑張っても無駄だと
経験でわかっているはずなのに
小さくなるその心に
何度も何度も
息を入れ続ける
小さくなればなるほど
しぼむ速度は上がる

しまった
もう手遅れかもしれない
穴が空いていた
だからしぼむんだ
息が足りなかったからじゃない
すべて 外に出ていた

その穴を塞ぐのは
ほんの少しの休息
息を入れるのをやめたら
穴は小さくなっていった

そんなこと 知るかよ
常識的じゃない
けれど 常識的かどうかは
心は 知らない
まさかと思うことが
好みを助くことがある

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世の中、不思議なことしかありません。
頭で考えはするのですが、うまくいかない時に踏ん張るのはやめました。

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