第5回公認心理師試験実況中継(その11)
<前回までのあらすじ>
一緒に勉強してきた第5回の受験生、看護師のりこまみぃさんを仲間に迎え、りゅうおうを倒す旅の途中。
今回はその続きです。
いざ!
問94
心理的アセスメントに関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。
① 心理的側面だけでなく、環境を評価することも重要である。
② クライエントが物語を作る心理検査全般をナラティブ・アプローチという。
③ 医師の診断補助として行う際は、客観的な心理検査のデータだけを医師に伝える。
④ 目的は、初期に援助方針を立てることであり、終結の判断材料とすることは含まない。
⑤ テスト・バッテリーでは、検査者が一部のテストに習熟していなくても、他のテストによって補完できる。
も「さっきまでの問題、できました?」
り「……(´_ゝ`)いえ。全然。」
も「なんか疲れちゃいましたね。」
り「……(´_ゝ`)ぇぇ。」
も「次は……心理アセスメントですね。」
り「(´_ゝ`)ですね」
も「辛いところ申し訳ないんですけど、ちょっとアゲられます?」
り「……んー、仕方ないなぁ…
(´_ゝ`)…今回だけですよ?」
も「わーい!じゃあ、いきますか!」
り「(゚∀゚)はい!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでんっ」
り・も「でんでんででんでんでんででんでんっ レッツゴー!」
も「りこちゃん いつもの やったげて!」
り「おぅ(`∀´) 聴きたいかオレの 武勇伝」
も「そのすごい武勇伝を 言ったげて!」
り「うん 伝説ベストテン レッツゴー!」
も ①「心理の側面大事だね!」
り「(`∀´)だけど環境評価も必要さ!」(① マル)
も・り「武勇伝っ 武勇伝っ!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでん レッツゴー!」
も ②「クラィエンッの作る 物語」
り「それ(`∀´)ナラティブだけども 検査じゃないね!」(② バツ!)
も・り「武勇伝っ 武勇伝っ!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでん レッツゴー!」
も ③「この世で唯一大切なのは」
り「(`∀´)検査じゃなくて お前自身さ!(キラーン)」(③ バツ!)
も・り「武勇伝っ 武勇伝っ!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでん」
も「すごいよ!りこちゃん凄すぎるよ! カッコいいー!!」
り「(`д´)心理アセスメントってのは、検査の結果だけじゃねーんだよ! クライエントがその時、どんな表情だったのか、何に詰まったのか、わからない問題に対してどんな行動をしたかとか、その人間を把握するためには全部が大事なんだ!大事なのはハートなんだよ!!」
も「なるほどっ!検査ってのは、結果だけが大事ではないんですね!」
り「(`∀´) あ た り ま え よ!」
も「りこちゃん もっと 聞かせてくれよーっ!」
り「し ゃ ら く せ ぇ !」
も「なにすんだよぉ!」
り「公認心理師は機械じゃねーんだよ!
に・ん・げ・ん・ど・う・し のぶつかり合いなんだよ!!」
も「りこちゃん、すごいよ! 凄すぎるよー! かっこいいーーっ!」
り「カッキーン!」
も ④「検査の目的なんだろう」
り「把握のためとか 方針決める」
も・り「武勇伝っ 武勇伝っ!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでん」
も「そこから 他にも目的あるね」
り「治療効果や 終結評価!」(④ バツ!)
も・り「武勇伝っ 武勇伝っ!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでん」
も ⑤「習熟できずに 他ので補完?」
り「そんなの勝手に やるべきじゃない!」(⑤ バツ!)
も・り「武勇伝っ 武勇伝っ!」
り・も「でんでんででんでんでんででんでん」
り・も「意味は無いけれど〜 ムシャクシャしたから〜 深夜1時にポテチ食う〜♪」
り・も「ハァハァ……」
り・も「ゼェゼェ……」
解答 ①(正解 ①)
難易度★(2人とも若くない)
り「(TлT) うぅぅ…やっと正解にたどりつい………。」
問95
動機づけ面接の説明として、最も適切なものを 1 つ選べ。
① クライエントに自身の抵抗への気づきを促す。
② クライエントのポジティブな面の承認は控える。
③ クライエントの問題についての例外探しをする。
④ ラディカル・アクセプタンスを基本的姿勢とする。
⑤ クライエントの変化に対する両価性に関わる問題を扱う。
り「( ゚Д゚)白目―!わからーん!チェンジトークとかOARS(オールス)とかじゃないの?」
も「なんですか?それ。 チェンジトーク?翻訳機? オールス信号(無線)?」
り「…(それポケトーク®️だし、モールス信号とオールスかけてるのもあんま面白くないし、無視していいよね?)わたし、動機付け面接は出ると思っていました。」
も「…(まさかと思うけど渾身のギャグは、スルー?)わ、資料ありがとうございます。」
り「まず、動機づけ面接と聞いて、チェンジトークとかOARS(オールス)について頭に浮かびました。けど、選択肢の表現とリンクしなかったです…
私自身がどう考えたかをお伝えしますね。
②と③は迷わず×でした。」
も「あ、わかります。②は「ポジティブな面、承認しろよゴルァ!」ってなりますもんね」
り「…(´・ω・`)なんで承認してもらうのに「承認しろよゴルァ!」って上目線なんですか?」
も「………ん? そういえば例外探し③もさすがに違いますね!」
り「……(´・ω・`)(話題変えたよね。いま、無理やり話題変えたよね。) ④は何のことやらさっぱりでした。バツかわからないからサンカク。」
も「ほうほう。ぼくも④よくわかりませんでした。ラディカルってなんだろう?って。サンカク。」
り「で、①は『自身の抵抗の気付き?うーん…保留』」
も「うんうん。わかります。①はなんとなくマルっぽいサンカク。自分自身の抵抗に気づくって、チェンジトークの時点での、変化への希望があるけどできてない自分に気づくのかなって感じがしますよね。」
り「(´・ω・`)わたくし、⑤と悩んでコレにしちゃったんですよね~」
も「なかま!」
解答 ①(不正解 正解は⑤)
も「まず、よくわかんなかった④ですけど、ラディカル・アクセプタンスのこと、あとで調べたら、これ「ありのままの自分を受け入れて、次に進む力を生み出す力」のことなんですね。これ、マインドフルネスに近いですね。」
り「そうですね!」
も「ありのまま。」
り「……。」
も「BGM スタート!(ごそごそ。と画像フォルダを探す)」
り「(;゚Д゚)STOP! ちょ、もりもりストップッ! いま、ちょっと前に流行った、氷の女王の画像出そうとしなかったぁ?」
も「え?なんでわかったの?いま。アナとyう……」
り「そういう雑なのダメ!
(;゚Д゚)あの会社、著作権むちゃくちゃ厳しいですから、ダメ!絶対!」
も「え!ダメ?」
り「(-_-)はい。ダメ。」
も「……からの?」
り「(゚∀゚)かぁらぁのぉ~ じゃねぇしッ!そういうこと言ってもダメだしっ!」
も「とか言っちゃってほんとは?」
り「(-_-)ダメ。」
も「(シュン)」
り「わたし、あとで調べたんですけど、ラディカル・アクセプタンスは、自分自身に身についた、自己否定する癖に気づき、そういった癖だったりネガティブな気持ち自身も受け入れてゆく。そういう方法です。」
も「あれ?じゃあ①は…」
り「そう。ラディカル・アクセプタンスの考え方に近いです。」
も「そうなんだ…。ありがとうございます。」
り「で、⑤なんですけど。そもそも面接って、直接的に指示をしたり、こうした方がいいと指導したり、そういうのが主流だったんですけど、そういうウエメセの面接から脱却して、クライエント本人が自分自身の問題を、意欲を持って解決できるように支援するように関わってゆく。という面接法が生まれてきたんです。
これが動機づけ面接です。
クライエント本人が、解決したいと心の中で思ってるけれど、実際には変わってない。『解決したいと思いながらもしたくない気持ちもある』なんてときに使う面接ですね。」
も「……?」
り「(゚∀゚)たとえばもりもり先生、いつもダイエットする!って言いながら、でも夜にアイス一箱食べちゃうのとか、チョコレートパフェとフルーツパフェで迷ったら2つ注文するのとかはやめないですよね。こないだもステーキ1ポンド食べた後に締めのラーメン食べようとして相方さんに怒られてましたよね。」
も「(なんでそれ知って……) う、うん。なんならデザートは飲み物ですし。」
り「(゚∀゚)そんな、解決したいけれどしたくない気持ちもどっちもある。そういう矛盾を帯びた両価性の考え方を否定しないまま共感し、解釈を決めつけない。変わりたい気持ちと変わりたく無い気持ちや不健康になるような行動を扱ってゆくんです。」
も「なるほど。痩せたいって気持ちと、アイス食べたいって気持ちが両価性なんですね。この二つは矛盾してて、その両価性を扱う。ってことなんですね。すごい!なんとなくわかりました!」
り「(癶_癶)で。今夜もアイス食べるんですか?」
も「今夜は一箱全部食べるのやめて、半分だけにしてみます!」
り「(゚∀゚)えらい!」
問96
ストレス状況で副腎髄質から分泌が促進されるホルモンとして、最も適切なものを 1 つ選べ。
① インスリン
② メラトニン
③ アドレナリン
④ コルチゾール
⑤ サイロキシン
り「(゚∀゚)これ、アレですよね♪すしの前に福神漬け!」
も「ちょっと何言ってるのかわかんないです」
り「(゚∀゚)覚えてますよ、HPA軸!①②⑤は違うってすぐにわかりましたよ♪」
も「いやだから、ちょっと何言ってるのかわかんな…」
り「(゚∀゚:)ホラ、副腎の断面はいちご大福に似てるっていうね!」
も「いちご大福? 何言ってるかわからな…」
り「(゚∀゚;)ず、髄質…皮質…
どーちーらーにしーよぉーかなーで間違えました(泣)」
も「嗚呼。てんの神様の・・・いう通りにしちゃたんですね(汗
ちょっと解説しますね。
抗ストレスホルモンはたくさん種類があるんですけど、副腎から分泌される抗ストレスホルモンは
・コルチゾール(副腎皮質ホルモン)
・カテコールアミン(副腎髄質ホルモン)
の2種類です。
で、カテコールアミンの中に
・アドレナリン
・ノルアドレナリン
・ドーパミン
があります。
なので
解答 ③(正解も③)
難易度★
なんですけど、「副腎皮質」じゃなくて「副腎髄質」のホルモンを聞いてくるあたりがいやらしいですよね。なんかこう、パンツ見せて!って素直に言うんじゃなくて、階段の下で狙ってるような感じがして。」
り「・・・Σ(゚Д゚)もりもり先生なんの話してるんですか?」
も「パンツ」
り「え(*’ω’*)…替えの?」
※1替えのパンツ(エガちゃんのYouTubeサブチャン)
※2りこまみぃはあたおかです。
…おあとがよろしいようで。
問97
依存症者の家族や友人を主な対象とする自助グループに該当するものを 1 つ選べ。
① 断酒会
② ダルク〈DARC〉
③ アラノン〈Al-Anon〉
④ ギャンブラーズ・アノニマス〈GA〉
⑤ アルコホーリクス・アノニマス〈AA〉
も「お。次は依存症ですね。アルコールは身体依存!それから、覚醒剤とコカインには身体依存はありません。」
り「(゚∀゚)もりもり先生、それはたしかに大事ですけど、聞かれてないです。」
も「え?」
り「(゚∀゚)聞かれてません。」
も「またまたぁ。頻出問題ですもん。聞くでしょ?」
り「よく問題みてください。」
も「え。聞かれてないの?」
も「ほんとだ・・・ない・・・」
り「(だからさっきからそう言って…)依存症者の家族や友人を主な対象とする自助グループって書いてあります。そもそも身体依存とか精神依存とか聞かれてないです。」
も「…ですよね。」
り「(゚∀゚)ところで、この問題、難しいなと思うのは、基本の王道を聞いてこないってところですよね。さっきも副腎皮質じゃなくて髄質だったように、今度の問題も依存者本人ではなく、家族や友人を対象とする自助グループを聞かれてますね。」
も「さっきと同じで
パンツ見せて!
って直接言わないってとこ?」
り「そうじゃねえよ!」
も「自助グループ?」
り「はい。自助グループとは、アルコールや薬物、ギャンブル等の問題や困難、悩みを抱えた人同士が自発的につながってお互いに支え合ってる活動のことです。依存症の人が回復を目指すリハビリ施設のことは回復施設って呼びます。」
も「うんうん。」
り「自助グループには
1)本人向け自助グループ
2)家族・友人向け自助グループ
があります。」
も「よし!じゃあ問題解いてみます!
① 断酒会 これ当事者ですよね。バツ。
② ダルク〈DARC〉 ジャンヌダルクのことですね(ちがいます)なんだろう。初耳。サンカク。
③ アラノン〈Al-Anon〉 アラノンもよく知らないや。なんだろう。サンカク」
り「アラノンって、お薬の名前みたいね♡」
も「…え?」
り「(゚∀゚)先いきますね。④ ギャンブラーズ・アノニマス〈GA〉 ギャンブラーズってくらいだからギャンブル依存症の自助グループなんですかね。そういえばアノニマスって名前のハッカーいましたよね。集団とか集まりって意味ですかね。本人向けだからバツですね。」
も「うんうん」
り「⑤ アルコホーリクス・アノニマス〈AA〉 これも、ギャンブルじゃなくてアルコールのアノニマスですから本人向けですね。バツ」
も「すごい。さくさく選択肢が減った!あとは②か③かですね。どっちにしました?」
り「・・・(´;ω;`)②!」
も「え。どうしてですか?」
り「(´‣ω‣)聞いちゃいます?今まで【さもわかってます風】に賢そうにレスポンスしてたのに・・・。
まず、①は先生と同じ。②は「これ本人支援だよね」③ナニソレ…パス ④と⑤アノニマスですって。あれよね?
なんか…ないな(勘)
(´・ω・)薬物依存の方を支援する団体っていうとダルクが有名だもんなぁ~。そういえば確か薬物依存当事者がスタッフとして他の当事者を支援されてたなぁ~。当事者同士だから分かり合えることもあるってことなんだろうね~。え、てことはやっぱダルク?そうよね、②だ!」とまぁ、こんな流れです…。
いつの間にか家族や友人を主な対象とするってのが抜け落ちてました…。」
解答②(正解 ③)
難易度★★
も「ちなDARCって、調べてみたら
Drug(薬物)
Addiction(中毒)
Rihabiritation(リハビリテーション)
Center(センター)
の略なんですね。
本人が通うリハビリ施設だからバツですね。
その他は依存症対策全国センターのホームページの表がわかりやすかったです
依存症対策全国センターのホームページ
https://www.ncasa-japan.jp/you-do/other/self-help-groups/
アラノン
ナラノン
ギャマノン
が家族や友人のためのグループなんですね」
り「(´・ω・`)チーン せっかくの賢そうキャラが崩れてゆく・・・」
も「崩れてないですよ(にっこり)」
り「(´;ω;`)私、全然わかってなかった…。」
も「今までは、でしょ。小児科だと薬物もアルコール依存も診ないのでボクも全然知りませんでした。でもここで勉強したから、もう大丈夫ですね!一緒にもっと賢そうになりましょう!」
り「賢"そう"でいいんですね(-_-;)」
問98
L. Temoshok と B. H. Fox が提唱し、がん患者に多いとされるタイプ C パーソナリティについて、最も適切なものを 1 つ選べ。
① 競争を好む。
② 協力的である。
③ 攻撃的である。
④ 自己主張が強い。
⑤ 不安を感じやすい。
り「タイプCは周囲に気を遣って我慢しちゃう方なのよね、だから①③④は違うかなって。」
も「まるでぼくたちみたいですね!タイプC」
り「ぇ(゚∀゚;)で、ですね!!」
・・・。
り・も「(この静けさ、なんとかしなきゃ)」
り・も「あの!」
り「もりもり先生、どうぞ」
も「あ、はい。じゃあ、続けますね。ボクこの問題はいい問題だなって思ったんです。①、③、④はすぐに消せて、残るは②と⑤。ちなみに選択肢⑤はひっかけですよね。DSM-5のパーソナリティ障害の分類にA群、B群、C群ってありますけど、不安や恐怖を感じやすいのはこのC群パーソナリティ障害のことなんですよね。パーソナリティのタイプA、タイプB等とパーソナリティ障害のC群が頭の中でごっちゃになっていると間違えやすいなと感じました。引っかかった人、意外に多かったんじゃないかなぁって感じます。そんなわけで解答は②」
解答②(正解 ②)
難易度★
も「さて。今回はここまでです。りこまみぃさん お忙しい中、実況中継にゲストとして来ていただき、ありがとうございました。もうしばらく続きますけど、ひとまず、どうでした?何か感想とかあります?」
り「(゚∀゚)いやぁ~楽しかったですw。今まではブログの読者でしたけど、まさかもりもり先生と一緒に実況中継ができるなんて思ってもいなくて、本当に感激でした!国試を振り返ることって大事ですね。出題されたキーワードは、公認心理師として知っておかなければいけないポイントでしょうから、しっかりと復習して自分のものにしたいなと思います。これからも医療分野だけでなく、たくさんのことを勉強し続けないといけないですね。振り返りの機会を与えていただき、ありがとうございました。」
も「まじめか!」
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