「森田香央里」陸上競技で輝く期待の女子選手

2021年に行われた名古屋ウィメンズマラソンでは、東京オリンピックの補欠選手となっている松田瑞生選手が出場し、2時間21分51秒で優勝を果たしました。この名古屋ウィメンズマラソンではペースメーカーの存在も大きく、しっかりとラップを刻み続け、好記録をサポートしています。この時にペースメーカーを務めていたがパナソニックに所属する森田香織さんです。

森田香央里さんの経歴

森田香央里さんは1995年9月19日生まれで今年で26歳となります。高校は陸上競技で全国クラスを誇る神奈川県立荏田高等学校で、2013年の全国高校駅伝は2区に出場し、区間7位という好記録をマークします。都道府県対抗女子駅伝では学生時代から成績は優秀で、最初に挑戦した2012年では区間4位、21013年では区間2位を記録し、神奈川県チーム全体の大会記録更新に大きく寄与し、2014年の大会も区間2位で神奈川県は5位と躍進します。

卒業後はパナソニックに所属し、最初は1500メートルの選手として活躍、陸上の日本選手権、1500メートルで3位になる活躍を見せます。パナソニックのチームとしてもエース級の活躍を見せており、特に2017年実業団女子駅伝の最高峰、クイーンズ駅伝において1区で区間賞をマークし、パナソニック優勝に貢献。パナソニックは翌年も連覇しますが、この時も森田香織さんは1区区間賞をマークしました。2020年の都道府県対抗女子駅伝では、チーム最年長のキャプテンとなったものの、控えに回っています。これは前年のクイーンズ駅伝後に疲労骨折が見つかったためで、当時オリンピックも控えており、万全を期すために控えに回った形です。

駅伝での成功から段々と距離を伸ばしていき、ハーフマラソンを走る選手となり、ハーフマラソンのベスト記録は1時間10分10秒です。このような活躍もあり、2021年の名古屋ウィメンズマラソンではペースメーカーの大役を任されます。

妹も陸上選手

森田香央里さんには双子の妹がいます。その名は森田詩織さんです。経歴は姉の森田香央里さんと同じで、神奈川県立荏田高等学校からパナソニックと行動を共にしています。森田詩織さんもまた都道府県対抗女子駅伝で区間2位の記録をマークし、2013年大会における神奈川県大会記録更新に貢献し、姉妹揃って活躍しています。最初は1500メートルを中心に走っていた森田香織さんとは違い、妹の森田詩織さんは3000メートルから始めており、現在はハーフマラソンよりも長い、30キロでのレースにも参加し、将来的なフルマラソン参戦に向けて練習を重ねている状況です。ハーフマラソンの記録は1時間12分23秒で、姉に比べるとおよそ2分ほど遅いですが、成長次第では大きく更新する可能性を秘めています。

双子ということもあり、顔立ちがそっくりな森田姉妹ですが、2020年度から森田詩織さんが女子陸上競技部のキャプテンを務めています。ひたむきに練習に取り組む姿が評価された形で、クイーンズ駅伝3連覇の夢が絶たれてから女王奪還を目指しパナソニック女子駅伝部の逆襲が始まり、森田香織さんも気合が入るところでしょう。

森田香央里さんの趣味や人となり

パナソニック女子陸上競技部のホームページでは、所属選手たちへの質問が数多く掲載されています。当然、森田香央里さんのページにも様々な質問が載せられています。好きな芸能人に堀北真希さんを挙げ、地元で好きな食べ物は何かという問いには「梅蘭焼きそば」をピックアップした森田香織さん。梅蘭焼きそばとは、全国で展開し、中華街にも店舗を構える梅蘭の焼きそばは、豚肉やニラなどの具材に餡をかけてから、両面をしっかりと焼き上げた中華麺を載せるという、私たちが想像する焼きそばとは違う焼きそばで、森田香央里さんが梅蘭の焼きそばが大好きなんだとか。ちなみに妹の森田詩織さんは、「崎陽軒のシュウマイ」が好きなんだとか。

選手への質問を双子の姉妹で比較しても同じような答えはあまりない中で、唯一接点があったのは休みの日はゴロゴロしているか、ショッピングをするという過ごし方。そして、姉妹の見分け方について、森田香織さんは、「髪の毛の分け目」をポイントに挙げており、左分けが姉の森田香織さん、右分けが妹の森田詩織さんという見分けができるようです。陸上競技を離れれば今どきの若者であることは間違いありません。

まとめ

今年で26歳を迎える森田香央里さん、都道府県対抗女子駅伝ではキャプテンを務め、チーム最年長になるなど、神奈川県チームのお手本として今後も活躍をし続けるでしょう。名古屋ウィメンズマラソンでペースメーカーを務め、世界のスピードを実感した森田香央里さんが、今後どのような進化を遂げていくのか注目です。そして、オリンピックの舞台に登場できるのか、目が離せません。