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コンサルタントと古事記と囲碁と

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最近の記事

人新世の資本論読了2日目

40年も付き合ってきたから自分の性格は自分が一番よくわかる。影響されすぎ。斎藤氏の考え方に共感して以降、うまく現実世界に戻りきれていない感じ。もちろん、氏もゼロヒャクの世界ではなく、いいものは残して、と何度も文中で言及しているのであるが、全体の中ではやはり霞んでしまう。通勤電車(満員ではないが)でこの記事を書いているのだが、果たしてこの後の8時間は豊かな生活につながるのだろうか。コンサルティングという仕事をしていて、クライアントの問題解決に取り組んでいるのだが、果たしてそれを

    • 人新世の「資本論」

      「ひとしんせい」と読むらしい。この本、まだ3分の1くらいの読了だけど、読みごたえがある。環境問題への対応に向けて、資本主義を見直し、単なる脱成長論ではない、Xのアプローチを求める立場をとる。物質消費の絶対数を減らすとか、確かにその通りで、今自分がしている仕事が究極的にどこに向かっているのかをすごく考えさせられている。成長を前提とする資本主義の中で、日々納期やプレッシャーに押されながら仕事をする日々。売上を上げる、成長することが暗黙的な前提にある中で、個人として何がどこまででき

      • 日経記事からのピケティー

        在宅勤務が増えて時間に余裕ができたことから、不動産投資を考えている人が増えているとのこと。これは今日の日経「不動産融資が底打ちか?」の一幕。底打ちかどうかはともかく、「在宅勤務が増えて時間に余裕ができたから不動産投資がふえた」というところが二つの意味で面白い。一つは、在宅で時間に余裕ができた、の部分。ピュアに読めば「たしかに通勤時間が減ったしねー」となるが、実態は多くの在宅ワーカーが考えた「この時間、会社のために働いて給与や賞与をあげるのと、投資に使ってそこからのリターン得る

        • 確かなこと 2021.09.02

          NEWTYPE(3周目) 「何のために?という問いに答えられない状態=意味が失われた状態」をニヒリズムと言い、ニーチェが150年前に提唱していたと。このサービスを展開したい!(何のために?)金融サービスの未来を作りたい!(何のために?)。 問題よりも解決策の方が供給多寡になった時代において、問題を発見することに希少性が高まっている。それは、物質的に豊かになり、抑々生活する上での多くの問題が解決されている状態というのが一つの理由だが、他方の理由としては、そのような状況の中で

        人新世の資本論読了2日目

          これからの金融のみらい

          2021年9月1日 いま、会社の仲間と「これからの金融のみらいってどんなだろうね」と考えています。銀行マンでも証券マンでも保険マン(?)でもない私たちですが、この業界に育ててもらった経緯があり、少しの恩返しの気持ちと、自分たちのビジネス拡大の気持ちと、そしてほんの少し、未来がワクワクすればいいな、というユルい気持ちが発端です。 「金融のみらい」って? いざ、考えようとすると、その範囲の広さに呆然としちゃいます。どの業界の話?リテール?法人?グローバル?国内?未来って具体

          これからの金融のみらい