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みんなでつくった共同創造の場

「おさんぽお絵描き&いのちのおむすびワークショップ」を実施した。

場所は長野県北相木村。

友人夫婦が移住し、こどものあそび場&フリースクールを運営しコミュニティづくりをする村だ。
きっかけと場を提供してくれた「あそ部in北相木」と田原夫妻に感謝の意を贈りたい。

北相木の田植えイベントに参加した


湧き水が豊富で縄文遺跡もある。
気持ちのいい場で、大好きな場所のひとつだ。
山村留学もあり、近年は移住者も多いようだが、それも分かるなあ。

熱量の高い人の力をかりる

ワークショップでは、いきなり絵を描くことはせずに、散歩からはじめることが多い。
五感を刺激したり植物の力をかりたりして、絵を描く前のウォーミングアップになるように意図している。
また、散歩をして、同じ風景をみて、おしゃべりをして、参加者とぼくとがチューニングしている時間になっているのかもしれない。

立ちどまって、植物に目をむける

ゆっくりたっぷり、立ちどまりながら、この村の空気を感じ、植物に目をむけ、触ったり匂いをかいだりするおさんぽ。

意識をむけると、小さな不思議な形の植物もみえてくる


直前まで降っていた雨のおかげで、植物がみずみずしく生き生きしていた。

「わたし、植物よく食べるよ」
「この葉っぱは美味しいんだよ」

小学生のMちゃんが、楽しげな様子で植物にまなざしを向ける。

「どれどれ?」
と、まわりの人が集まる。

だれかの熱量に触発されて「おもしろい」の熱がひろがる。
そうやって、だれかのまなざしをかりて、この世界をみると、いつもとは違う風景に感じられ、豊かさを感じる。

たけのこをみつけ、急斜面の山をくだるこどもたち

絵を描くのに、散歩はしないといけないかというと、そういうわけでもないだろうが、この時間を設けるのは、自分ができるギフトのひとつだ。

いのちをむすぶおむすび

佐藤初女さんと初女式おむすびのインストラクション

ランチタイムは、佐藤初女式いのちのおむすびをみんなで、むすんでいただく。

羽釜で炊いたふっくらごはん

みんなで作っておむすびをいただく、この時間が、何にもかえがたい喜びの時間だ。

はじめて自分でおむすびを作った記念の写真

食を大切に扱うのは、いのちを大切に扱うのと同じ。
食はいのちの根源であることを、毎回、感じる時間だ。

この日、ここに集い、今、この場で生まれるものを楽しむ

こどもがたくさんいて、おもしろい場になった

おなかも満たされて、最後の最後にようやくお絵描きタイム。

この日、生まれた作品たち

自分がシェアしたいのは、描き創造する喜び。
完成を計画せず、できるだけ思考は使わず、色やにじむ模様を楽しむことを意図して、ワークショップを設計している。

絵を描く時間が瞑想のようになればいい。

場を共にする

意識しているのは、一緒に描くということだ。
ファシリテーターがどう立つかは、場に与える影響が大きい。
自分は描かずに、外から見守ったり、声をかけていったりという立ち方もあるだろうが、自分の場合は、共につくる人でありたいから、一緒に描くことを大切にしている。

だれかの熱量はだれかの力になる。
自分も創造の熱源になることが、場への最大の貢献になると感じている。

みんなで歌を歌うのはヒーリングだった

まっすぐな歌声が響く

最近、何度か、だれかと一緒に歌を歌う機会があり、これが気持ちがよくて、「歌をみんなで歌いたい!」と提案してみた。

こどもの頃は、学校の音楽の時間にクラスメイトと歌を歌うことはあったが、大人になって、だれかと一緒に歌を歌う機会がほぼなくなった。
ギターを弾いて歌を口ずさむことはあっても、みんなで歌を歌うことはこれまであまりしてこなかった。

今は「みんなで分かち合う」ということに、とても関心がある。

歌を歌う人、それを聴く人。
ま、それも悪くはないけど、分けたくないんだよね、今は。
同じテーブルで、みんなで歌おうぜ!が嬉しい感じ。

やってみたら、歌声が空間に響き、拡がり、溶けあっていった。
これはヒーリングの時間だった。

そうだ、これでいいんだと、訳もなく心が踊った瞬間だった。

みなさんと共に ありがとうございました。

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