チープトリック　Surrender

2024年8月7日 05:55

最近、東京のあるカフェに入ろうとすると現金不可の貼り紙が。一応入り口で聞いてみると「使えません」との返事。ぽかーんとしてしまいました。
先日、毎年恒例のプチ同窓会で、食べ放題飲み放題24時間営業のチャイニーズ店に行きました。注文はQRコードからお客さんのスマホでセルフオーダー。3人がかりでもうまくいかないので、店員に「口頭でオーダーいいですか？」と言うと、つたない日本語で「デキマセン！」と言い放ち去っていきました。ぽか〜ん。シニアに優しくないなぁ。

プチ同窓会なので乾杯の後は皆おしゃべりに夢中…そういえば料理が全然来ないなぁ、きゅうりの漬物ひとつもまだ来てない。
30分経過…。「ほんとにオーダーした？」「あっ最後の送信ボタン押してなかった！」
シニアあるあるでした。

プチ同窓会の二次会はお決まりのカラオケですが、乾杯したあとずっとお喋りが続きます。30分経過…誰も歌わず。笑　昔は部屋に入るなり「ねぇねぇ何歌う！」だったのに…今はもうシニアなので、そんなパワーはありません。カラオケ得意の大ちゃんが居るので「大ちゃん歌いなよー」にうながされて、やっと歌が始まりました。

そんなプチ同窓会のカラオケでひとり洋楽女子がいまして中学の頃からクイーンとキスが好きなタイプ。彼女と私だけが洋楽好きなので、二人はノバ•チーム(駅前留学NOVA)と呼ばれています。彼女主導で毎年恒例の曲を入れます。

クイーンは歌いたいんだけど難しくて全然歌えないパターン。キッスはハードラックウーマンとベスはみんなも知ってるからOK。そしてノバ•チームのお気に入りはチープトリックです。

チープトリック　Heaven Tonight 1978年

一曲目は「サレンダー」明るくポップな曲ですが、歌詞はちょっとシリアスです。戦争を知ってる親世代が子供達に説教するものの、夜中にこっそり僕のKissのレコードを聴きながらいちゃついてる親達。それを見ちゃったらもう降参だよ、そんな妙な歌詞です。

サレンダーは、プチ同窓会でその女子と合流するとお約束で歌う曲でして、随分昔から歌っていますが気がつくと白髪混じりの歳にもなり、あと何回歌うんだろう…なんてね。
二曲目はトップ•オブ•ザ・ワールド。本作の中で一番好きな曲です。↓

三曲目　カリフォルニアマン↓この曲を聴くと私の好きなT-Rexを感じるんですよ。マークボラン節。チープトリックとT-rexって共通なノリを感じるのは私だけだろうか。

この冒頭三曲が最高な本作は、彼らの初期代表作とされています。プロデューサーはトム•ワーマンという人で、後にモトリークルーのプロデューサーになる人で、言わばLAメタルを牽引して行くキーマンです。その辺りも私が本作を好きな理由なのかもしれません。

チープトリックは見た目にも大いに個性的です。本作のジャケットも表面はイケメンチームの二人、裏面がオッサンチームの二人の写真です。他のアルバムも表面はイケメンの二人だけのジャケットが複数ありますから、完全に割り切っていますよね。笑

イケメンの二人は、Voの王子様ロビン•サンダー、彼のVoはパワフルかつ切ないです。私がチープトリックを好きな一番の要因です。Baのトム•ピーターセンは、リーダーの旧友リックと不和になってしまい脱退します。ドイツ人女性と結婚して彼女とバンドを作ったりしますが、後に復帰します。とにかくこのイケメンズの人気が凄くて、日本の女性ファンの間で大ブレイクしました。

オッサンチームはGuのリック•ニールセン、彼がバンドのほとんどの曲を書いている実はチープトリックそのものです。ギターコレクターで変なギターを沢山持っていてよく写真を見かけましたけど、カッコいいとは思えませんでしたね。でもギターのリフや曲はカッコイイです。