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【高齢者】住宅の「面積・費用」は重要な選択項目です!【2-2】

Ⅰ:今後の高齢者住宅は住宅面積の確保も重要です!


◆現状の高齢者住宅の専用部分の床面積は
 25㎡未満が7割以上となっているのに対し、30㎡以上のものは約9%にとどまります。これは、自立(健常者)を主に開設された住まいではありません。

◆今後の高齢者住宅は?
 介護が必要な場合のみを考えての住まいから、
自立(健常者)向けの住まいを主に考えの住まいも必要になります。

 健康寿命と寿命との差期間の10年程度が介護が必要な期間です。今後は、自立(健康寿命)期間は延びていきますので、介護以前の暮らし方に合った住まいが必要なのです。その場合は、今の高齢者賃貸住宅では、狭く快適な暮らしはできません。

◆参考資料に厚生労働省の住居面積資料を添付します

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◆25㎡以上を超えると住戸には?
 
住戸内の設備完備の割合が増加する傾向があります…

 下記お資料から判断するなら、自立高齢者向け住宅は、最低でも40㎡程度は欲しいと思います。20㎡から25㎡では、十分設備完備すら難しくなります。

 ライフステージで推定される、住まいの面積は下記の資料にもありますが、高齢者夫婦では55㎡以上、単身高齢者でも40㎡は欲しい状況が見込まれます。

◆ライフステージ毎の住まいの面積資料

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Ⅱ:現在の賃貸住宅の「暮らし」費用は…


<高齢者賃貸住宅に必要な費用ですが>

◆高齢者賃貸住宅の入居費用は?
 
家賃・共益費・サービス費(生活相談・見守り)で月額約10万円程度である。

 食事込みの月々の支払い総額は、「12.5万以上15万円未満」が24.8%が最も多く、平均金額は131,615円になります。

高齢者賃貸住宅の月額利用料(出典:厚労省)

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 高齢者夫婦世帯の平均年間収入は459万円となっています。その分布をみると、300万~400万円層が多くなっています。一方で1000万円以上の収入がある高齢者も存在のあります。

(出典:総務省)高齢者世帯資料

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 働いていない高齢者夫婦世帯の収入と支出内容を見てみると、毎月の不足は、約6万程度になり、貯蓄にて補填する必要が出てきます。

(出典:総務省)高齢者夫婦世帯収支資料

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Ⅲ:自立(健常者)向けの賃貸住宅のあるべき姿は?


 既存のサービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホーム
ではあるべき姿とは大きく乖離していると思います…

◆既存の高齢者住宅は?
 
サービス付き高齢者向け住宅にしても、住宅型有老人ホーム・健康型有老人ホームにしても、自立(健常)な高齢者住宅が求めている住宅は少ないのが現状です。

 今後は、安全・安心で日常生活がし易く、交通機関が便利で、部屋がやや広い住まいが求められます。

 高齢者賃貸住宅は、健康時代の住まいと介護が必要になった住まいに求められる最適な住宅は違いますので、

 自宅から、自立(健常者)住宅へ、さらに介護向け住宅へと住み替えも考えての住まいが必要と思います。

 私達の住まいは、一生が同じ住まいでは無く、それぞれの家庭状況・身体状況・生活状況に合った住まいへ転居する時代なります。

※参考に:「介護が必要になった時に求められる高齢者賃貸住宅を考えたい」紹介します。(モーリーオジサン)

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