「日常の共有」の加速についての一考察

少し前からYouTuberが何かと話題だ。
コロナ云々で芸能人がドッと参入してきたけど、それ以前は普通の女子高生、カップル、おばあちゃんやサラリーマンなんかが扮するYouTuberが、自分のことや、自分の好きなこと、得意なことを発信してきた。

普通の人が、自分のことを発信するための場には、YouTubeだけじゃなく、TwitterとかFacebookとか、noteも含まれる。


発信する人は本当に、極々普通の(もしくは普通だった)人で、その人の考えやこだわりを世界に発信する。

冒頭で挙げたYouTubeは、普通の人の日常を動画で発信する。
ゲーム実況とか、食リポ・大食い、コスメの紹介、いちゃつきetc

インターネットでちょっと探せば、普通の人のセックスの様子も赤裸々に発信されている今日この頃。


私は思った。

ちょっと前の人からしたら、
「人が何か食べてる姿をビデオにおさめて、それを面白がる人なんているの?」
と思われるかもしれないが、食リポ動画はわんさか溢れている。

今日の感覚で、「それ公開したところで面白がられるの?」と思うことが、明日もそうとは限らない。スピーディーな時代。


次にくるのは、普通の人の普通の睡眠をおさめた「すやすや動画」だと。


3大欲求。食欲・性欲・睡眠欲。
このうち、食欲と性欲は前記の通り、すでに普通の人のそれの公開が一般となりつつある。

食欲・性欲って、性行為をあまり体得してない私が指摘するのも変だけど、どちらも個性が出るものだと思う。

自分の「普通」と、公開されている動画の中の「普通」が違う、みたいな。食器の使い方や動きかた、もぐもぐするときや喘ぎ声のちょっとした癖、とか。

睡眠も然り。いびきかく人もいれば寝てる途中にめちゃくちゃ動く人もいる。
そういう「個性」がウケる時代がもうじき到来する。そう確信した。


今はごっついVRゴーグルが、アイマスク並みに薄っぺらくなって普及して、

装着したらまぶたの皮膚が何らかのメカニズムで刺激されて、瞳を閉じればお気に入りの人の睡眠動画が、まぶたの裏に現れる!みたいな。それでGood Sleep!あわよくば夢にも登場!みたいなことができる世の中になったとしたら。


需要はあるのかもしれない。


私たち人間が、日常で当たり前のように毎日繰り返していること。それを世間に公開して、自分の日常を共有すること。

何がバズるか、何が~万いいねもらえるか、何が夕方の情報番組に取り上げられるかはわからないけど、案外ヒントは身近にあると私は思う。



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